■緊急事態宣言下に注目を集めた藤井アナのコメント

 2020年3月から4月にかけての緊急事態宣言下において、藤井アナは用意された原稿を読み上げるのではなく、自らの言葉を視聴者に投げかけた。

「感染者数に一喜一憂しないでください。この数字は2週間前の結果です。私たちは2週間後の未来は変えることができます」「命より大切な食事会やパーティーはありません」といった藤井アナの言葉が視聴者の心をとらえ、番組の注目度もそれまで以上に高まった。

「的確なアナウンス能力、柔軟な対応力など、その立ち居振る舞いは局内外のアナウンサーからも注目を集めています。3月12日の『スッキリ』ではアイヌ民族に対する不適切な表現がありましたが、その日の午後、まず最初に『every.』で藤井アナが謝罪しました」(前出の制作会社関係者)

 日本テレビ上層部としては、こういったときにもまず藤井アナに対応してもらいたいと考えているのかもしれない。

「今まさに、アナウンサーとして脂がのり切っていると言ってもいい藤井アナですが、今年12月には50歳を迎えます。日本テレビ上層部としては、いつまでも第一線にいるのではなく、後進を育ててくれるような管理職、経営サイドに回ってほしいという思いもあるでしょう。

 藤井アナが現場を離れられるように、“ポスト藤井アナ”として、桝アナに白羽の矢が立ったわけです。『every.』と同じ報道局制作の『バンキシャ!』でしっかりと経験を積んでもらい、数年後には局の屋台骨となる夕方の報道番組の顔として桝アナを起用したい、そういった思惑のある人事だともっぱらですね」(前同)

“ポスト藤井アナ”として局の期待を一身に背負う、桝アナ。『バンキシャ!』での活躍に期待したい!

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