■初遭遇女性アイドルは深田恭子加藤あい

 松本潤の初主演作は、ジャニーズJr.時代の1998年に公開された松竹系映画『新宿少年探偵団』である。この作品は、当時、同じくジャニーズJr.のメンバーだった相葉雅紀(のちに嵐)、横山裕紀(のちに関ジャニ∞)とのトリプル主演という名目だった。

 90年代後期のジャニーズ事務所にはCDデビュー済みのグループ数が少なかったこともあり(少年隊SMAPTOKIOV6、KinKi Kidsのみ)、ジャニーズJr.のメディア露出は今より格段に多く、主演映画の全国公開も自然な流れだった。

 この作品で松本らと共演したのが、ドラマ『神様、もう少しだけ』(1998年/フジテレビ系)に出演直前の深田恭子と、「docomo」のポケベルCMでブレイクする前夜の加藤あいだ。同い年で同時期にアイドルとして人気を得る両者だが、決定的な違いがある。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5