松本潤の初主演作は、ジャニーズJr.時代の1998年に公開された松竹系映画『新宿少年探偵団』である。この作品は、当時、同じくジャニーズJr.のメンバーだった相葉雅紀(のちに嵐)、横山裕紀(のちに関ジャニ∞)とのトリプル主演という名目だった。
90年代後期のジャニーズ事務所にはCDデビュー済みのグループ数が少なかったこともあり(少年隊、SMAP、TOKIO、V6、KinKi Kidsのみ)、ジャニーズJr.のメディア露出は今より格段に多く、主演映画の全国公開も自然な流れだった。
この作品で松本らと共演したのが、ドラマ『神様、もう少しだけ』(1998年/フジテレビ系)に出演直前の深田恭子と、「docomo」のポケベルCMでブレイクする前夜の加藤あいだ。同い年で同時期にアイドルとして人気を得る両者だが、決定的な違いがある。