■懐かしの「月曜ドラマランド」がホームグラウンド

 大沢樹生は14歳だった1983年に、のちに光GENJIで合流する内海光司らとともに「イーグルス」というグループのメンバーとして活動していた。そして、その頃から、俳優活動をしている。

 フジテレビ系の『月曜ドラマランド』という1時間半の単発ドラマ枠で放送された『どっきり双子先生』(1983年)、『乙女学園男子部』(1983年)、『乙女学園すみれ寮』(1984年)といった学園コメディドラマに男子生徒役で出演していたのだ。ただし、これらの作品に後年に名を残すような女性アイドルは出ていない。

 大沢の初主演作『同棲時代』(1985年/フジテレビ系)も『月曜ドラマランド』で放送された作品だ。これは、70年代に映画化された同名劇画を原作としたもので、大沢と前年にアイドル歌手デビューした工藤夕貴が同棲カップルを演じた。工藤は歌手としてはまったく売れなかったが、その後、ハリウッド映画に出演するなど女優として立派な実績を残すことになる。

 工藤も売れなかったが、イーグルスも不発だった。1985年頃に特に告知のないまま自然消滅してしまうのだ。ただし、その時点でまだ15~16歳と若かった大沢は、そこから光GENJIとして再デビューするまでの間にも、俳優としてゴールデンタイムのドラマにたびたび出演している。

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