■若い女性ファンは全然いない

渡辺「僕たちはネタを作ろうと思って作っていますね。ネタを作るぞ! と決めないと全然作らないんで」

長谷川「そんなんだから、ここまで芸歴だけを積み重ねてきたんです」

渡辺「今は毎月5本、新ネタを作るようにしています。それをライブで披露して、お客さんの反応をうかがうんですが、自信のあるネタほどウケないですね」

ゆま「私も歌を作ったとき、自信作のはずが、お客さんの反応に“あれ?”と思うときがあります」

渡辺「やっぱり。逆に、例のパチンコネタは、最初作ったとき、正直、自信がなかったんです。だけど、ライブでやったら大ウケ。あのネタだけは今まで一度もスベったことがないです」

長谷川「まあ、僕たちのライブに来てくれるのは、オジサンばかりですからね。パチンコネタも分かってくれるんです」

ゆま「え? 若い女性のファンも多そうですけど」

長谷川「全然いませんよ。単独ライブを開くと、前列に座っているのが全員、僕と同世代のオジサンです」

渡辺「オジサンがオジサンを見に来てるんです。もちろん、ありがたいですよ!」

長谷川「あとは、子どものファンも、けっこう多いよね!」

渡辺「そう。僕たちのファンは子どもかオジサン」

長谷川「だからね。お子さんが“錦鯉なんて、つまんねえ”と言い出したら、それは思春期に入った証拠。うちの子も大人になったんだなぁと思ってください」

ゆま「アハハ。とがった世代にはウケないんですね」

渡辺「そう。でも、そんなとがった時期を終えて、だんだん丸くなってくると、また僕たちのネタで笑えるようになるんです」

ゆま「錦鯉さんのネタを通して、人間としての成長が分かるということですね」

長谷川「そう! 素晴らしい。名言です!」

ゆま「アハハ、ありがとうございます。あ、そうだ。一つ気になったのですが、どうしてこんなに忙しい中、私との対談を受けてくれたんですか?」

渡辺「そ、それは……」

長谷川「大ファンなんですよ、特に渡辺さんが。ゆまさんの作品を全部、見ているそうですよ!」

渡辺「言うなよ!」

ゆま「えっ? 本当ですか?」

渡辺「え、ええ」(つづく)

●にしきごい 2012年に、長谷川雅紀(ボケ)と、渡辺隆(ツッコミ)によって結成されたお笑いコンビ。2019年にM-1準決勝へ進出、2020年にはM-1決勝に進出を果たし、大ブレイク。遅咲きの芸人であり、“中年の星”として、特に中高年男性のファンが多い。

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