■芳根京子の登場で変わった雰囲気

 唯一「ん?」と思うのは、タイトルにもあるコント。これが全然、面白くない。あれは物語の設定的に、わざとあそこまでクオリティを落としているのだろうか。確かに、あそこまでマクベスが面白くないからこそ、大ファンという設定の有村架純の病み具合がクローズアップされてはいる。そう思えばアリだ。ただ、マネージャー役の中村倫也(34)が説得の電話をするシーンで毎回「引き留めるほどかな~」と思ってしまう。

 なので、マクベスが解散する展開になってもあまりガッカリしない。いや、納得できる。そもそもどんな結末を迎えるか、全然、気にならない。どっちに転んでも「夢を語り合える時間があれば、それだけで幸せだった」。第5話の予告で流れた駿太のセリフどおりの、すがすがしい後味を共有できると確信している。

 最後にもうひとつ。潤平の彼女、奈津美を演じる芳根京子(24)の正統派マドンナオーラが素晴らしい。彼女の登場でドラマが何倍も面白くなった。結末は気にならないと書いたばかりだが、潤平と奈津美の結婚式シーンは絶対あってほしいなあ、と思う。(田中稲)

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