■テレビ局の人たちには“バンドやろうぜ”という言葉を贈りたい

 だからこそ、今、テレビ局の人たちには“バンドやろうぜ”という言葉を贈りたい。昔、『BANDやろうぜ』という音楽雑誌があったんですが、この言葉は僕のモットーでもあるんです。バンドをやったことはないけど(笑)。

 みんなが集まって、自分たちが目指すものを、ガムシャラになって生み出していく。そのとき、周りのことなんて、気にする必要はない。

 それは、テレビ界にも同じことが言えて、1980年代や90年代のテレビは、まさにそうだったんです。

 特に、フジテレビは、「楽しくなければテレビじゃない」をキャッチコピーにして、『オレたちひょうきん族』という、ぶっ飛んだバラエティ番組を作っていた。出演者だけではなく、プロデューサーやディレクターにも面白い人たちが集まっていて、誰もが“視聴者を楽しませたい”という一心だった。そのためなら“他のことはどうでもいい”という感じでしたよ。

 僕は、子どもの頃からテレビが大好き。仕事でもずっとテレビに関わってきましたし、自分自身、生粋の「テレビ人」だと思っています。もしかしたら、心臓は真空管なのかもしれない(笑)。

 テレビがなくなると悲しいので、今こそ“バンドやろうぜ”という気持ちを持って、テレビの底力を見せつけてほしいんですよね。

デーブ・スペクター(でーぶ・すぺくたー)
アメリカ・シカゴ生まれ。ABC放送のプロデューサーとして来日後、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)出演を機に、独特のユーモアや的確なコメント、豊富な知識などが注目され、ブレイクを果たす。以後、拠点を日本に移し、タレント、コメンテーター、放送作家など、テレビ業界のさまざまな分野で活躍。“ダジャレを発するアメリカ人”としても人気を集め、毎日、ダジャレを中心に更新される自身のツイッターは、フォロワー数187万人を超える。

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