■「ひたすら役者としての成功を目指しました」
当時のインタビューで遠藤容疑者は18歳のころに母親が他界し「これから何をして生きていけばいいんだ」「世の中に影響を及ぼせる人間になりたいという思いは強かった」という時期に、
「知り合いが働いている老人ホームに呼ばれて、脚本を書いてちょっとした劇をやったんです。『人間は馬鹿だから』ってタイトルで、母に何も親孝行できないまま死なせてしまった後悔をテーマに素人ながらに一生懸命作った短い芝居です。終わったら、涙目のおじいちゃんおばあちゃんから、「ありがとう」って感謝されたんですよ。もう、それにバーンと鳥肌たっちゃって、逆に思いっきり感動させられたんです」
と、役者を志したきっかけを語っていた。さらに、下積み時代を「怖いものは何もなかったです。たとえ仕事がなくても飢え死にすることはないだろうと思い、ひたすら役者としての成功を目指しました」と話していた。
はたして、どこでボタンが掛け違ってしまったのか……。やる気に満ちていたあの頃のことを、思い出してほしいーー。