■肉を切った包丁は?
3つ目は、肉を切った包丁は必ず洗うこと。肉には細菌がついていることが多く、特に豚・鶏はサルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など、死亡ケースさえある細菌が多いという。
「肉を切った包丁で他の野菜や魚を切ると、そちらも感染してしまう恐れがあります。まな板も同様です」
調理の際は、野菜→肉の順に切ろう。
4つ目は、調理の際は十分に加熱すること。厚労省が指導する加熱温度と時間の目安は、75度以上&1分以上。ただし、牡蠣の場合、全漁連は85度以上&1分以上としている。
「この季節では常温で一晩置くと、ウェルシュ菌やセレウス菌が大増殖することも。これらの耐熱性菌は100度でもなかなか死なないので、カレーの作り置きなどは必ず冷蔵庫で保存すべきです。温め直す際は、よくかき混ぜて全体を加熱しましょう」
5つ目は、危なそうなら思い切って捨てること。
「色や匂いなど、少しでもおかしいと思ったら、思い切って捨てるべきです。また、買ったり調理して時間が立ち過ぎたりしているものも同様です」
消費期限だけでなく、自身の目や鼻もフル活用してもらいたい。