■お酒を飲みたいなら?
まずは、“ちょっと飲み”を心がけてみよう。
「飲みすぎは禁物です。日本痛風・尿酸核酸学会は、ビールなら一日350~500ミリリットル、日本酒なら1合、ウイスキーは60ミリリットル、焼酎は110ミリリットルを、適切な飲酒量としています」(前出の健康雑誌記者)
つまみのチョイスも重要だ。あん肝やレバー、シラコ、エビなどはプリン体が多く含まれているため、要注意だという。
「鶏肉のささみや大豆、カズノコ、魚肉ソーセージは尿酸値を下げてくれますので、お酒の肴にオススメです」(前出の岡田氏)
また、飲酒時にアルコール類以外の飲み物を積極的にとることを心がけたい。
「緑茶や麦茶、ウーロン茶には尿酸を尿として排泄する働きがありますので、チェイサー代わりに口にしましょう。果糖を含む飲料は、尿酸値を上げるため控えてください」(健康雑誌記者)
さらに、日頃から習慣として運動を心がけていると、予防につながるという。
「きつめの運動には、尿酸値を下げる働きがあります。同じジョギングでも、一日2キロ以内の人より、一日8キロ以上走る人のほうが、痛風のリスクが半分になるというデータもあります。飲酒した翌日にジョギング……とまでいかなくても、週に3日程度、早歩きで30分目安に散歩でもしてください」(前出の岡田氏)
もちろん、肝臓をいたわることも忘れずに。
「週に2日の休肝日を設けるのが理想的です。毎日お酒を飲む人は、休肝日がある人と比較すると、酒量が同じでも尿酸値が高くなるため、休肝日は大切です」
正しく酒とつきあって、痛風から身を守ろう。