■数々の部分でシンクロする田村さんと木村
田村さんは、1943年、父の阪東妻三郎が設立した阪東妻三郎プロダクションがあった東映京都撮影所の近くで生まれた。
「その後、東京に移住し、世田谷で育った田村さんは松竹と契約し、役者デビュー。以降、松竹映画で活躍してきたのですが、テレビドラマの代表作である『眠狂四郎』(フジテレビ系=以下同)は、東映が制作に携わっています。田村さんにとって生前最後の出演作となった『眠狂四郎 The Final』も太秦の撮影所で撮られたといいますから、東映、太秦も田村さんとは非常に縁深いんです」(前出の女性誌記者)
東映作品、太秦という部分でシンクロする木村と田村さん。そして、7月10日付の『FRIDAYデジタル』によると、田村さんの訃報を受けてフジテレビが『古畑』の復活を水面下で計画。“ポスト古畑”の最有力候補として木村の名前が挙がっているというのだ。
「木村は、犯人役以外でも『古畑』と接点があるんです。彼は、SMAP時代に出演していた『SMAP×SMAP(スマスマ)』で“古畑拓三郎(ふるはたけ・たくさぶろう)”というパロディコントをやっていました。
本家の脚本も手掛ける三谷幸喜氏(58)が、コントにシナリオを提供したこともありました。『FRIDAYデジタル』の記事によると、古畑役には誰もが納得する役者を起用するという条件で“古畑復活”を許可したという三谷氏も、木村の起用については否定していなかったといいます。これももしかしたら、『スマスマ』でのコントの際の印象、感触が良かったからということもあるかもしれませんね」(前同)
田村さんの逝去を機に始まった『古畑任三郎』の再放送、その木村の出演回放送のタイミングでの京都・太秦で撮影される東映作品への出演報道。そして『古畑』続編話と三谷氏が関わった『スマスマ』でのコントーーさまざまな部分で木村と田村さんがクロスしている。
「もちろん、タイミングは意図的に作られたところもあるでしょうが、両者の間には運命的なものを感じてしまいますよね。こうなると、スクープされた『古畑』の続編、“シン・フルハタ”誕生の期待感が高まってきますが、果たして……」(同)
“古畑拓三郎”から本物の古畑任三郎へ。木村の大出世はあり得るのか!?