■狂言回しの岸優太がいよいよメインに
これを知った成瀬は、これまで4人のサポートを拒絶していた、頑なな気持ちがやわらいでいく。さらに、難病の少年の緊急手術を行うのだが、これも、朝倉たちのサポートによって成功。訴訟は取り下げられ、5人がチームとして動く機運が高まったのだが、ドラマのラストで新たなアクシデントが発生する。
深澤の「どうしてこのとき、彼女(朝倉)の異変に気づかなかったんだろう」「あのとき、声をかけていれば。あのとき、手を差し伸べていれば」というナレーションが流れる中、朝倉が目頭を押さえ、事故現場での治療中にふらつく姿が。
働き方改革のため勤務時間が短くなった朝倉は、救急医としての腕を磨けないと焦り、昼間の非常勤救急医でも働くことにしていた。明らかなオーバーワークで、体を酷使していたのだ。
最後は朝倉が高所から落ちて倒れ込むシーンで終わっていた。そして続く第6話の予告動画では、朝倉が頭部を固定してストレッチャーで病院に運ばれる姿と、ベッドで酸素マスクをつけて昏睡する姿が、深澤の「俺のせいだ!」という叫び声とともに見られた。
これから推測すると、朝倉はしばらくチームから外れることになると思われる。その代わり、緊急医師としての成長と活躍を期待したくなるのが深澤だ。ドラマが折り返し点を迎える中、ついに深澤メインのエピソードが描かれるかもしれない。
不器用だが、明るくて人懐っこい、癒やし系男子の深澤の主役回を、岸の熱演で楽しめそうだ。(ドラマライター/ヤマカワ)