伊藤万理華
伊藤万理華

映画『サマーフィルムにのって』、ドラマ『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)と続々と主演作が決定している元乃木坂46伊藤万理華。乃木坂46の卒業メンバーとしては西野七瀬を始め、堀未央奈白石麻衣松村沙友理深川麻衣など多くのメンバーが女優として活躍しているが、なかでもとりわけ異彩な存在感を放っているのが伊藤だ。乃木坂46時代から個人PVに代表される表現、ファッション分野での開拓など、個性を発揮してきた彼女の活躍をいま振り返る。

 誤解を恐れずに言えば、伊藤は乃木坂46の在籍期間で現在に至るポテンシャルを発揮できていたかというとそうは思わない。というのも、選抜入りが安定したのは2015年の11thシングル『命は美しい』からで、伊藤が持っている表現力やダンスの実力が評価されたのは在籍期間の後半にすぎない。

 それまではアンダーでの活動が多く、なかなか陽の目を見る機会が訪れなかった。しかし、『狼に口笛を』を始め『生まれたままで』『ここにいる理由』ではセンターポジションを経験するなど、アンダーでは大きな存在感を放っていた。

 アンダーライブという乃木坂46における土壌を築いた張本人が伊藤だった。センターとしてライブでは重要な立ち回りを担うようになり、2014年から始まったアンダーライブを大きく牽引。次第にその実力は高く評価されるようになり、選抜入りへと繋がっていく。

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