■避難行動の注意点
避難行動に移るときは、次の点に注意したい。
「被災エリアにいる場合は、万全を期して、高齢者避難の目安とされている気象庁の“警戒レベル3”警報で、避難を始めましょう。加えて、高台やマンションに住む知人と、一時的に避難させてもらえる関係を作っておくのも大切です」
被災後の生活を考えるなら家財も守りたいが、浸水は手作りの“水のう”でガードできる。
「二重にしたゴミ袋に水を入れた“簡易水のう”を玄関などに並べれば、浸水をブロックできます。下水の逆流で、家屋内が浸水することもありますので、トイレや風呂場の排水口も、水のうでフタをしておきましょう」
最近多い雨戸がない家屋の場合、ガムテープを窓に貼り、強風によるガラスの飛散を防ぐのも有効だ。
最後に、電気トラブルへの対処も忘れずに。
「避難するときは、必ずブレーカーを落とし、停電復旧後に発生する“通電火災”を予防してください。また、大切な電化製品は2階、もしくは高所へ避難させておきましょう」
豪雨災害は、もはや他人ごとではないのだ。