■運ばれてきた瞬間に“キタキタキタ……♡”

 しかも、桂花の看板メニューである、豚角煮がどっさり載った太肉麺(1000円)が定番なんだそう。ちょっと値が張るせいもあるが、今のぼくには小振りな細麺桂花(680円)をおやつ感覚か、それこそ〆で食べるのが柄に合っている。散々飲んだ挙げ句、太肉麺で締めていた20〜30代の無双ぶりが嘘のようだ。森川は語る。

「おいしいお店の情報をラーメン好きな親友に聞いたり、一緒に行ってギョーザやご飯ものも頼んでシェアしたり……女子は意外とラーメンが好き! って声を大にして言いたい(笑)。そして、ごほうび的な食べごたえが欲しいから、『桂花ラーメン』の太肉麺は具だくさんだしビジュアルもパンチがあってぴったりなんです。運ばれてきた瞬間に“キタキタキタ……♡”ってテンションが上がります」

■1955年に熊本で創業した老舗

 桂花ラーメンはまだ戦後期の1955年に熊本で創業し、68年に初めて東京に進出した熊本ラーメンの老舗。高校2年だったか、先んじて桂花の虜になっていた友人に連れられ、恐る恐るお食い初めをした記憶が鮮烈に残る。

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