■残り2話なのに新たな展開が
みどりの声に礼が「心から旅を楽しんでいたんですね」と笑うと、俊平は「まるで俺や陽のことを忘れてるんじゃないってぐらい」と照れ笑い。これに、礼は「忘れるわけないじゃないですか!」「そんなこと言ったら、みどりさんかわいそうです」と、真顔になって訴えた。
前回、俊平と礼の恋模様を予感させるエピソードがあったが、今回のシーンを受け、視聴者はツイッター上で、「良き理解者であってほしいけど、人生のパートナーにはなってほしくないな〜」「礼さんは俊平のみどりさんを想う気持ちも込みで慕ってるんじゃないかな」など、交際に否定的な声が寄せられていた。
さらに、礼が子ども2人を旅館に置き去りにして俊平を追ったことに、視聴者から「小学校の先生の礼さんなら、就学前の子ども2人だけにしないでしょう」「5歳の子どもだけを部屋に置いて外に出るのは、親の方ほうが不安になるから私はやらないかな」などと、礼の行動に疑問を呈する声もあった。
また、今回のラストで銀治が胸を押さえて苦しそうに倒れたのだが、次回の予告動画には、銀治の家族だと名乗る女性(ヒコロヒー/31)が登場。蒼介(仲野太賀/28)に「本当はまた、こんな風に暮らせたらって、もう、かなわないことかもしれないけど」「今、ここの2階には誰が?」と語りかけるシーンが。
そこに、かつての「にじや」がにぎやかだった頃の写真が映し出され、蒼介が「僕が家族と一緒に」と答えると、女性は「それじゃあ無理ですね」と応じるのだが、その声に思い悩む蒼介の姿も。これは銀治が失ったであろう家族の再生のため、蒼介が新しい家族を解散するか苦悩しているように思える。
同ドラマの最終回は再来週だが、家族作り、子育て、恋愛、絵本制作と、ただでさえ回収要素が山積みなのに、銀治の家族問題まで出てきてしまった。視聴率はV字回復しつつあるが、エピソードを詰め込み過ぎてしまい、視聴者から「かわいい」と人気の子どもたちの心持ちを、細かく描かずに終わってしまいそうで残念だ。(ドラマライター/ヤマカワ))