■復帰に必要不可欠な最強の助っ人

 やはり厳しい見方もあるようだが、『文春CINEMA!』の対談の裏側を前出の芸能プロ関係者は語る。

「今回のムック本『文春CINEMA!』は、新興の映画配給会社である“キノフィルムズ”を傘下に持っている木下工務店の“広告案件”という話ですね。キノフィルムズは、伊藤さんが主演を務め、事件後の昨年11月に公開された映画『十二単衣を着た悪魔』の製作と配給を担当し、社長の木下直哉氏が製作総指揮を務めたという関係があります」

 キノフィルムズは伊藤以外の作品にも、2017年9月にジャニーズ事務所から独立した稲垣吾郎(47)、草なぎ剛(47)、香取慎吾(44)の新しい地図のメンバーが出演する作品にも関わり、2019年2月公開の稲垣主演作『半世界』、同年6月公開の香取主演作『凪待ち』そして2020年9月に封切りされた草なぎ主演の話題作『ミッドナイトスワン』の3作の配給を手掛けている。

「キノフィルムズの木下氏は、ジャニーズ事務所を離れた新しい地図と手を組んだほか、2020年9月に大麻取締法違反容疑で逮捕された伊勢谷友介さん(45)のスポンサーもしていると報じられたことがあります。

 また、昨年11月11日付の『FRIDAYデジタル』によると、伊藤さんの事件後、『十二単衣を着た悪魔』の監督である黒木瞳さん(60)と伊藤さんが電話で話した詳細な内容が報じられたことがありましたが、それは木下氏がマスコミへの共同取材で明かしたものだといいます。木下氏は早い段階から伊藤さんのことを気にかけていたようですね」(前同)

 強力なバックアップは伊藤には、“嬉しいイレギュラー”とも言えるのかもしれない。

「キノフィルムズは映画界では唯一、忖度のない会社と言われることもあるそう。ここが製作や配給を手掛ける作品で実績を積んで、いずれはメインストリームに復帰という可能性もありますし、木下氏のバックアップがあるなら、それは伊藤さんにとって大変心強いことでしょう。ただ、いくら強力なサポートがあっても、他の芸能関係者、制作スタッフ、そして何より世間が彼を認めなければどうしようもないですが……」(同)

 復帰への道は一筋縄では行かないかもしれない。

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