■声優のナレーター進出は『鬼滅』だけにとどまらない

『鬼滅の刃』出演者以外の声優のバラエティ番組進出も進んでいる。

「『ドラえもん』(テレビ朝日系)で、2005年4月からドラえもん役を務める水田わさびさん(47)も3月29日から放送が始まった『ラヴィット!』(TBS系)でナレーターに就任。また、服部さんがナレーターに就いている『ミュージックステーション』でも、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のアナスタシア役などで知られる上坂すみれさん(29)や、『五等分の花嫁』の中野四葉役などを演じた佐倉綾音さん(27)がそれぞれナレーターとして2017年夏頃から出演しています」(前出のエンタメ誌ライター)

 今回、ツイッターで苦言を呈した服部がナレーターを担当する番組にも、声優の波が押し寄せていたようだ。

「『ルパン三世』シリーズの次元大介役で知られる小林清志さん(88)は、俳優としての演技に加え、嵐の番組『嵐の宿題くん』(日本テレビ系)など多くのバラエティ番組などでナレーターとして活躍して番組に貢献していました。服部さんはツイートで“ナレーションとしての表現は全く出来ていない”と指摘していますが、すべての声優がダメというわけではなく、ナレーションならではの表現が出来る人であれば、声優の起用も問題はないということかもしれません。

 ただ、昨今の人気声優のナレーター起用は小林さんのように実力を買ってのものではなく、制作サイドが声優の人気にあやかって、リアルタイム視聴やTVerなどでの配信での再生数増加を意識して行なっているものでしょう。そのため、服部さんの言う、番組との相性が度外視されている部分があるのかもしれません。

 過去にドラマで、演技が全くできないアイドルがミスマッチな役を演じて、その影響もあってかドラマがコケるといったことが多々ありましたが、同様の現象が今、バラエティ番組でも起きていると言えるのかもしれませんね」(前同)

 無計画な声優のナレーター起用には、くれぐれもご用心!?

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