■内容のマンネリ化がつづく『イッテQ』

「『イッテQ』は、タレントが世界各国を飛び回って、ありとあらゆることにチャレンジするという番組でした。ただ、コロナ禍のせいで昨年から国内ロケしかできなくなった結果、今回のように近い時期で似たり寄ったりの企画を放送するような事態が起きています。

 これまでも、昨年7月に同じく日テレの人気番組『沸騰ワード10』と“鳥取の三徳山三佛寺(みとくさん・さんぶつじ)でお遍路をする”という企画が丸被りして、協議の結果『イッテQ』サイドの山道を登るVTRが全カットされる事態も起きました」(前出の女性誌記者)

 長寿番組が最も注意しなくてはならない「マンネリ化」に陥っていると思われる『イッテQ』だが、もはや他番組と内容が被ってしまうくらい事態は深刻ということなのか。

「06年からの日テレの年末恒例企画『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない○○』も、およそ10年前から何度も“マンネリ化してる”という声があり、コロナ禍やBPO(放送倫理・番組向上機構)が“痛みを伴う笑い”について審議することを発表したことも影響しているのか、ついに今年は休止することが、9月20日に正式発表されました。

 ダウンタウンの松本人志(58)はこれについて《クオリティーを下げてまで番組を続けるのは楽しみにしてくれている方々に対して尻より心が痛いです》としていますが、クオリティが下がってしまっているのは『イッテQ』も同じかもしれませんよね……」(前同)

 髪型を変えたり盛り上げようとする努力は買うが、企画かぶりはテレビにとって致命的。『イッテQ』は、コロナ収束まで耐えきれるのか……。

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