■伏線が次々に回収される気持ちよさ

 一触即発の緊迫した雰囲気だが、それぞれの“ウラ事情”が明かされるごとに事態は混乱。まず、マサルとワタルは生粋の日本人で、見た目から警察にあらぬ嫌疑をかけられるため海外移住を計画。資金確保のため、デタラメな言葉を話す外国人になりすまし、おもちゃのマシンガンを使って押し入っていた。

 また、さくらの正体は刑事で、数週間前に不倫相手の上司・山根(袴田吉彦/48)に頼まれて銀行に潜入。髪ボサボサ・ひげボーボーで意味不明な言葉を叫ぶ謎の男(細田佳央太/19)が、金庫から突如あらわれてマイにバールを振り上ると、強烈なハイキックで打ちのめした。

 一方、刑事の山根は、銀行の金庫に高級麻薬が保管されているという情報をつかみ、銀行強盗の捜査のフリをして麻薬の横取りをたくらむ汚職刑事で、その計画のために佐助を利用した黒幕だった。さらに、人質のギャルの1人との二股浮気が発覚し、さくらが動揺してしまう。

 そして、前編のラスト、謎の男が意味不明な言葉を発しながら迫ってきたため佐助が発砲。銃弾は外れたが、謎の男は悲しそうな表情を浮かべる。また、銀行の外では、山根の命令で狙撃手が発砲。銀行の床に血が飛び散ったが、誰の血なのか分からなかった。

 放送後、視聴者のツイッター上での反応は、「前半はチープなドラマだなって感じだったけど、後半の怒涛の伏線回収がおもしろかったwww」「間宮祥太朗君の情けなさそうな顔が実に効果的。見た目外国人の日本人2人組も秀逸。来週が楽しみ」などと好評。

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