■『THE TIME,』の“SDGs意識”は新時代の広告戦略

 SDGs(エスディージーズ)とは「持続可能な開発目標」の英語での略称であり、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標を指す。

 SDGsは「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成され、17の目標には「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「ジェンダー平等を実現しよう」といったものがある。

『THE TIME,』のロゴには、番組タイトルの文字にかかるように、上から黄色、淡いオレンジ色、オレンジ色、赤色、紫色、青色、水色、緑色の輪っかがかかっている。たしかに、SDGsのイメージを彷彿とさせる配色なのだ。

「今、テレビ業界でも特に重要視されているのがSDGsで、テレビ各局はSDGsを打ち出した特番やキャンペーンをたびたび展開しています。ただ、テレビ局がSDGsを意識しているのは、広告出稿にも大きく関係してくるから。テレビに広告を打つような大企業は、こぞってSDGsに取り組んでいます。

 そんな状況ですから、SDGsを啓蒙したり、SDGs関連の情報を取り扱う番組に企業は広告を出稿したがるんです。しかも高い広告費がつくといいます。『THE TIME,』はそのあたりのことも踏まえてロゴデザインにも反映したんでしょうね」(前出の民放キー局ディレクター)

『THE TIME,』は新時代にフィットした最先端の広告戦略を実践しているとも言えそうだ。

「スーパーエースの安住アナと老若男女に愛される実力派の超売れっ子俳優・香川さんのタッグが話題になっていますが、番組作りも新時代の到来を意識したものになっているはずです。出演者、番組内容もかなり充実したものになりそうです」(前同)

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