■伝説級の回でも視聴率は微妙?

 前出のお笑いプロ関係者は続ける。

「ただ、企画は注目されるでしょうが、数字面ではあまり期待できないかもしれませんね。というのも、9月29日の放送も、ネットニュースに数多く取り上げられるなど話題性はものすごくて、放送内容も“伝説級”と称される声もあったものの、視聴率は世帯で5.6%。コアが3.5%という数字にとどまっています。その前の週、9月22日には世帯6.5%、コアが4.7%を記録しているため、特にコア視聴率ではがっつり数字を落としてしまっているんですよね」

 話題性は抜群でも、視聴率は微妙というズレ。これには、おぼん・こぼんのキャリアも関係しているようだ。

「おぼん・こぼんさんの2人は、1980年に当時の人気番組『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)で10週勝ち抜きグランプリに輝くなど、中高年層への知名度はかなり高い。その一方でコア視聴率の対象となる13歳から49歳までの若年層には、番組の企画で話題になったとはいえ、“おぼん・こぼん”の知名度は低く、影響力も小さい。それがコア視聴率の下落につながっているようですね」(前同)

『水曜日のダウンタウン』では、おぼん・こぼん企画以外でも抜群の話題性がありながら、視聴率につながらなかった企画があるという。

安田大サーカスクロちゃん(44)の企画ですよ。クロちゃんはもはや番組を象徴する存在になっていますし、何かある度に大きな注目を集めます。しかし、視聴率で見ると、2018年秋に行なわれたクロちゃんメインの企画『モンスターハウス』では、視聴率が通常回より2%ほど下がる現象が起きました。

 クロちゃんといえば、ゲスな行動や人の気分を害するような行動や言動がウケていますが、これに嫌悪感を抱く人も少なくないため、視聴率が取れない。特に女性は、“生理的にNG”と彼が画面に出るとチャンネルを変えてしまう人もいるといいますね」(同)

 クロちゃんにせよ、おぼん・こぼんにせよ『話題性の高い説ほど視聴率が取れない説』が検証される必要はあるかもしれないが、おぼん・こぼん企画の最終回がどんな内容になるのか、目が離せない!

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