なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
乃木坂46賀喜遥香 後編
乃木坂46において、現在主力として台頭してきているのが4期生だ。本連載でも以前取り上げた遠藤さくら(https://taishu.jp/articles/-/94919)を筆頭に、筒井あやめ、掛橋沙耶香といったメンバーが活躍の場を広げており、4期生の時代の到来といっても過言ではない。乃木坂46の最新シングルでは21人中4期生が7人と最多を誇っており、現在グループは1期生中心から3、4期生中心に世代交代を進めている。
前作で遠藤が2度目のセンターに抜擢されたことはまさにそれを象徴することだが、続くシングルでも4期生である賀喜遥香をセンターに据えたことで決定的となった。こうした世代交代の流れからすると、名実ともに4期生の中で抜けている賀喜がセンターに抜擢されるというのはむしろ自然な流れだろう。
何より1期生中心のグループから脱却して、4期生が台頭してくるだけの余裕があるということは、長期的なグループのあり方として見てもかなり理想的ともいえる。