オーナーは有名人の来訪を殊のほか喜ぶ。だから、店内には色紙が貼り巡らされ、雑誌やテレビ番組で取材されるのも大歓迎だった。しかし、初代オーナーが16年に亡くなったとは露知らず。実は同じ年に親戚一同を案内して以降、同店とはご無沙汰なのだ。5~6人で集まらないと、豊富なメニューを堪能できない。そんな機会がコロナ前から激減していた。その後、まだ20代前半の息子が大学に通いながら、姉とともに店を継いだという。

■本当の韓国の家庭の味

 オーナーは店の料理を「本当の韓国の家庭の味」と呼んで憚らなかった。母親を東京に呼び寄せる前は、しょっちゅう帰国して「料理を直伝で習っている」と語っていた。

 この店で楽しめるのは文字通り、梁家の味なのだ。その家庭的雰囲気に芸能人、特に一人暮らしの男性タレントが惹かれるのも不思議ではない。だから、相葉はじめ上記のイケメン連の溜まり場ともなるのだ。

 しかも、相葉は地元でも評判の飲食店の生まれ。舌が肥えているのだ。そのお眼鏡に叶えば、名店と言って差し支えないと思う。高級焼肉はいざ知らず、ぼくも韓国家庭料理には目がないのだが、「梁の家」の料理は総じてジェントルで、誰にでも奨められる。

 とりわけ名物は海鮮チヂミ。イカや貝といった具が細かく刻まれ、みっちり詰まっており、つなぎの量が極端に少ない。したがって一口食せば、ホロホロと口の中で解ける。

 マッコリやソジュ(焼酎)を流し込むと、見事なマリアージュが生まれる。ポッサム(白菜に茹でた豚肉とキムチを巻いて食べる)の肉の具合も素晴らしい。

 ぼくは格別、相葉のファンでもなかったが、彼もこの店を評価しているのかと思うと、俄然シンパシーを感じてしまった。そして、我々を繋いでくれた先代マスターにも感謝を捧げたい。

(取材・文=鈴木隆祐)

アイドル食堂

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