■“あの”の魅力

「あの独特のいわゆる“アニメ声”と、つねに眠そうな舌足らずの喋り方が、独特な空気を発しているんです。これは歌唱方面にも生きていて、昨年からano名義でソロ、今年からバンドI‘sのメンバーとして音楽活動をおこなっていますね。

 今回の場合、回答自体は大喜利軍団の指示をそっくりそのまま答えているんですが、西田の“びっしりお経が書いてある”、くっきー!の“木工ボンドいっときますか”という回答を、絶妙なアドリブのトーンで話しており、千原ジュニアに“いいね、いいトーンで言うね!”と絶賛されていました」(前出の専門誌記者)

 ちなみに、『水ダウ』を担当する藤井健太郎ディレクターが公式ツイッターで明かしたところによると、あのに直接回答を伝える係だった千原ジュニアは「こっちはめちゃくちゃウケてるから大丈夫だよ」と、今回の企画であのを励まし続けていたとを明かし、

《正直、ゲスト役はあのちゃんでしか見えてなかったんですよね。ベストキャスティングだったと思います。》

 と、太鼓判を押している。

 また、そのつかみどころのないキャラクターに反して実はけっこう肝も据わっている。収録後のインタビューであのは、

「ドッキリって言ってもかなり難しいというか。大役なのですごく困った。でも、みんな笑ってくれたので良かった」

「(川島さんは)初対面。初めましてだったので、第一印象最悪(笑)。すごい、でもお優しく皆さん盛り上げてくれました。なんか、お騒がせしました。でも楽しかったので、今後とも仲良くしてください」

 と、人生初のドッキリ仕掛け人にしっかりと手ごたえを感じていたようだ。

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