■ラストシーンでようやくキュン

 さらに、クラスで浮いた存在だった柊は、美晴と親しくなったことで友だちもでき、今回の結婚祝いを開いてもらえたのも、美晴のおかげだと説明。「美晴が僕の世界を広げてくれたんです」と語ると、明葉は「この人、なんてピュアなんだろう」と、柊を見る目が変わっていく。

 そして、柊は「ただ、気づいたら美晴と兄貴は結婚してて、僕はいつの間にか義理の弟になってて。でもそれで、美晴が幸せなら僕はいいんです。僕の美晴への思いも変わることはありません」と、かなわぬ恋の経緯と、それへの思いを明かした。

 柊の一途な想いと苦しみを知った明葉は、「今だけハグしてもいいですか?」と語りかけ、柊の体を引き寄せる。突然のハグに柊は「これが友情のハグですか?」ととまどうが、明葉は「これは友情? 違う、恋のフラグは立ってしまった! 友情のハグはできない、したくない!」と心で叫びながら、柊を抱きしめた。

 エンドロールが流れる中、ラスト1分でようやく“ふいキュン”が見られたが、今回は2人のすれ違いと、夫婦とは何かを考えさせるようなエピソード中心で、ラブコメ要素もキュン度も物足りない内容だった。それでも視聴率が踏みとどまっている理由の1つは、菅波ロスのおかげのようだ。

 菅波とは、最終回を迎えたばかりのNHKの朝ドラ『おかえりモネ』で、坂口が演じていた菅波先生のこと。視聴者はツイッター上で「不意キュンじゃなくて 不意スガなんだよなぁ…“えっ?”とかちょっとしたセリフに菅波風味を感じる」などと、柊の言動に菅波を彷彿とさせ、菅波ロスを癒やしている。

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