■点滴を打って歌番組に

 さらに関西ジャニーズJr.にとって切実なのが、ジャニーズJr.がメインの歌番組『ザ少年倶楽部』(NHK)が、東京では月に1度収録があるのに対し、関西では年1回しか行われておらず、長尾は「年に1回しかないんで、そこに髪型であったりとかすべての調子を整えて、ここ合わせで全て生活していたんですよ」とぶっちゃけ。

 国分が「調子を整える?」「何してたの? 前の日とかは」と、具体的にどんなことをしていたのかと質問された長尾は、「それこそ点滴打ちに行ったり」と明かし、これを聞いたTOKIOは大爆笑。松岡昌宏(44)は「ちょっと待て」「俺がアドバイスできることは、食べて摂取しよう。栄養は」と心配し、国分も「点滴打って少年倶楽部ってなんなの」と苦笑いしていた。

 他にも東西のJr.が集まったライブが東京で行われたことがあったが、関西ジャニーズJr.はライブが終わると休む間もなく夜行バスで大阪へとんぼ返りさせられたことなどを明かしたなにわ男子。これには視聴者からも「関西Jr.の扱いをもっとよくしてあげて」「黄色タンクって(笑)」「なにわ男子も苦労してる」など、ねぎらいのコメントが上がった。

 なにわ男子に限らず、関西ジャニーズJr.の不遇はこれまで先輩たちの口からも語られている。今やジャニーズを代表するグループでもある関ジャニ∞も、デビュー曲の『浪速いろは節』は関西限定リリースで、この曲が売れなければ「全国デビューはなし」と告知されていたという。

 当時、関ジャニ∞は演歌が主力のテイチクレコードに所属しており、スタッフもおじさんばかり、デビュー後にミュージックビデオを撮影したスタジオは雨漏りするような古い場所で、冷蔵庫には賞味期限切れの飲み物が入っていたなどとメンバーが語っていた。今回長尾も話していたが、関ジャニ∞もライブ衣装は当然先輩のお下がりで、東京でデビューしたグループのきらびやかな衣装に憧れていたという。

 関ジャニ∞はデビュー会見も所属レコード会社で行われたが、なにわ男子のデビュー会見は、チャーター機で大阪から東京に乗りつけ、羽田空港の格納庫でデビュー曲の『初心LOVE』を披露するというド派手なものだった。そう考えると、関西ジャニーズの地位もかなり向上してきたのかもしれない。関西の希望の星、なにわ男子の今後の活躍に期待しよう。

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