■水卜麻美アナの「入りません」には怒りの声

 アナウンサーにとって、既定の時間内に原稿を読むことができない、というのは恐怖を感じる際たるものだという。

「ディレクターは、“これまでのアナウンサーだったらこの尺で読めたから”と計算して、原稿を用意しています。ただ、水卜アナはまだそれに慣れていない。バラエティ番組は朝の情報番組に比べたら余裕を持った進行ができますからね。一方、『ZIP!』のような番組はできるだけたくさんの情報を視聴者に伝えるために、番組のスケジュールが秒単位で決まっている。

 そんな中、尺内で原稿が読めない、というのはたしかに焦ります。だからこそ、水卜アナは本番前に自分で原稿をカットしてしまうのでしょう。ただ、これに対して一部のスタッフが激怒しているんです。記者、ディレクターはしっかりと取材を行ない、できるだけ情報を詰め込み、かつ間違いのないよう、もちろん時間のことも考えて原稿を書く。情報をアナウンサーに正しく伝えてほしいと思って、細心の注意を払って原稿を準備しているんです。

 にもかかわらず、水卜アナはすぐに“入りません”と言い、カットしてしまうと。この行為に結構な怒りの声が上がっているといいます。水卜アナの“入りません”は口癖のようになっているとも言われていますね……」(前出の制作会社関係者)

 水卜アナは、番組の仕切りやアドリブ能力は高く評価されるが、原稿を読むという点では日本テレビ内でもトップとは言えないようだ。

「日テレのニュースキャスターでナンバーワンは、『news every.』のMCの藤井貴彦アナ(49)でしょうね。『news every.』の視聴率は、横並びで放送されている他局の夕方のニュース番組と比べて断トツに高い。その番組を牽引する藤井アナの言葉は影響力抜群で、たびたび話題にもなりますよね。

 ただ、藤井アナも12月には50歳を迎えます。2010年から11年も『news every.』を担当していますから、そろそろ管理側に回るべきでは、という声も出ている。また、会社内の新陳代謝を考えたら“そろそろ”となるのは自然な流れ。一部ではフリー転身の可能性もささやかれていますよね」(民放キー局ディレクター)

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