■自分で見つけた強みを封印せざるをえなかった悲劇

「たしかに度を過ぎた容姿イジリは問題かもしれませんが、それはそれとして普通とは違うのが芸人の世界ですからね。それこそ福田は、以前は顔が歌手のあいみょん(26)に似ていたから“2年ぬか床につけたあいみょんみたいな顔”というネタもありましたが、4月7日放送の『エンタの神様』(日本テレビ系)でそれをやった結果ネットが荒れて、それが直接の原因でないものの、容姿ネタは封印することになりました」(専門誌記者)

 4月11日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で福田は、

「容姿をイジるネタは、劇場でもどんどん受けなくなっているのを肌で感じていた、特に“デブ”とか“ブス”とか言ったら全く受け入れない。そのネタをテレビでやった場合、誰かを傷つけてしまうかもと考えてしまう。容姿いじりは大衆的でない」

 と語っていた。しかし、4月19日のWEBメディア『charmy』の連載コラムで、こうも語っている。

《私は芸人になる時にまず一番に、どうやってイジってもらうかを考えた。見た目にインパクトのなかった私は、初対面から最速でイジってもらうために、「元アイドル」というのをフリにした出方をして「どの顔でアイドルやってんねん!」を引き出した。「お前、ブスやで!」と言われてたくさんの人に笑われて、ガッツポーズで帰路につく女が存在するのはこのお笑いの世界だけだろう》

 一般社会とは違う意味で「容姿」についてコンプレックスを抱いている福田。今回の企画ではため込んでいた思いが、酔いもあって漏れてしまったのだろう。芸人にとって、厳しい時代をどうか生き延びてほしいーー。

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