2021年の国内映画賞レースの幕開けを飾る「第46回報知映画賞」の受賞者・受賞作品が12月1日に発表され、木村拓哉(49)が映画『マスカレード・ナイト』で主演男優賞を受賞した。木村が同賞を受賞するのは初めてのこと。
1991年のデビューから30周年を迎えた節目の快挙に、木村は「本当にたくさんの作品や役者さんがいる中で選んでいただいてすごくうれしい。でも、なんだろう。こういった選考に自分が対象として存在したことがあまりなかったので」と、戸惑いつつ喜びを露わにした。
しかし、SNSなどには、「映画は悪くなかったけど主演の何がそんなに評価されたんだろ? というのは正直な疑問」「今年は役所広司、菅田将暉、綾野剛、佐藤健等がいるなかで、木村拓哉が主演男優賞の報知映画賞って……」といったコメントも寄せられている。
「たしかに、今年は佐藤主演の『るろうに剣心 最終章 The Final』、菅田主演の『花束みたいな恋をした』など、話題になった映画がたくさんありましたからね。ただ、やはり映画賞には所属事務所の影響力や配給会社のパワーバランスなども働いていると言われています。とにかく、政治的な力がゼロということはありえないということです。
『報知映画賞』は今年の映画賞レースの先陣を切って行なわれたわけですが、木村さんと『マスカレード・ナイト』はこれから行なわれる『キネマ旬報ベスト・テン』、『ブルーリボン賞』、そして『日本アカデミー賞』でも存在感を放っていきそうですよね」(女性誌記者)
映画賞レースの最高峰とされる日本アカデミー賞においても、事務所や配給会社のパワーや意向が反映される、と見る人は少なくない。
「そんな中、“例外”だったのは前回のアカデミー賞ですよね。草なぎ剛さん(47)が主演を務めた『ミッドナイトスワン』が最優秀作品賞を受賞、草なぎさんも最優秀主演男優賞に輝きました。
独立系製作・配給の作品で、大手と比べて上映館数はかなり少ないものの興行収入は8億円と成功を収めましたが、ブルーリボン賞をはじめ、多くの映画賞でもノミネート・受賞を重ねていて、芸能界の忖度をぶち壊すほどの結果を残していた。だからこそ、アカデミー賞の最優秀主演男優賞につながったとも言えるでしょうね」(前同)