■「最低評価になるか100点になるか、とにかく目が離せない」

ソニー近山「けど、心配なのは出番順ですよね」

ポニー上田「それはありますね。マヂカルラブリーどころではない、あまりにも突き抜けすぎているネタなので、万が一トップバッターになると、評価不能ということにもなりかねない。最低評価になるか100点になるか、とにかく目が離せない」

公式いか一郎「準決勝の結果は全部ランジャタイのせいだ、という声もあるほど、インパクトがありましたからね。少々のハズシ漫才が、彼らの前ではぜんぶ一緒に色を失ってしまうというか……。ランジャタイの漫才を見たあとでは“変わってはいるけど……普通だよね”ということになってしまうんです。それだけにランジャタイの出番に今回のM-1がかかっていると言っても過言ではない。順番を決める「笑神籤(えみくじ)」をランジャタイが引く際には、みんなで固唾をのんで見守りましょう」

――ロングコートダディ(大阪吉本)についてはいかがでしょう。

ソニー近山「今回が、初のファイナリスト選出になります。M―1だと新顔のイメージがありますが、キングオブコント2020のファイナリストになり7位の結果を残しているので、すでに知っている人も多いのではないでしょうか」

公式いか一郎「この2人はコントだけでなく、漫才のほうでもすでに結果を残していますよね。2014年にはフジテレビ系『THE MANZAI』の認定漫才師に選出、2019年の『第4回上方漫才協会大賞』では文芸部門賞を受賞など。漫才もコントも上手なコンビということで、2007年覇者のサンドイッチマンや、いま大ブレイク中のかまいたちに近いものを感じます」

ポニー上田「コント・漫才ともに、独特のゆるい空気感が持ち味のネタなので、まさにその2組を思い浮かべちゃいますよね。あと、ネタ作り担当の堂前透(31)は、大喜利を得意としており、かつイラストを描くことが趣味です。今大会で活躍したら、大喜利芸人の新星として、もてはやされるかもしれません」

ソニー近山「ネタもしっかりと作りこまれていますし、出場順に左右されず、安定した結果を残しそうなコンビと言えます」

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