杉咲花主演『恋です!』“一見不器用な演技派”杉野遥亮はポスト松坂桃李、主要キャスト全員アタリの傑作に「恋ですロス」止まらずの画像
※画像は日本テレビ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』番組公式ホームページより

 秋の連続ドラマがどんどん最終回を迎えている。今期、特に印象的だったのが、12月15日、最高のハッピーエンドを迎えた杉咲花(24)主演の『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)。

 時間延長なし、1時間内に溢れんばかりの要素を詰め込んで物足りなさはあったが、このあたりは仕方なし。ユキコ(杉咲)と森生(杉野遥亮/26)、森生のヤンキー仲間の緑川(戸塚純貴/29)とハチ子役の生見愛瑠(19)、姉のイズミ(奈緒/26)と獅子王(鈴木伸之/)、そして盲学校の同級生・紫村空(田辺桃子/22)と全盲の青野陽太(細田佳央太/19)……と気になるコンビすべてに、明るい未来を思わせて本当にすがすがしかった。

 平均世帯視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。「#恋です」がツイッターのトレンド世界一。こうなればもう期待するしかない、続編を! いや、その前にもう少しガッチリ見たかった緑川とハチ子の結婚までのプロセス、空ちゃんと青野の就活や2人の奮闘など、スピンオフを待つ。できれば「続きは動画で」ではなく、テレビでやってほしい。

 さて、この『恋です!』はストーリーも良かったが、なにより将来のエンタメを担う若手俳優の才能と可能性を感じるドラマとして、飛び抜けていた。

 主要キャスト全員が役柄になり切ることで、潜在能力を覚醒させていくという幸せな雰囲気。「スゴイ瞬間を見ているなあ」と思うほどだった。特に、めるること生見愛瑠は期待以上だった。今後の活躍が楽しみである。そして青野役の細田佳央太。彼はもう『ドラゴン桜』(TBS系)から飛び抜けていたが、あらためて逸材であることを確信した。空ちゃん役の田辺桃子も、若手個性派としての地位を、これでガッツリ押さえた感がある。

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