“人生100年時代”といわれるが、避けて通れないのが老後資金の問題だろう。
「2019年に金融庁は“老後は夫婦で2000万円が必要”という試算を発表したんです。無職の場合、年金収入だけでは老後30年で約2000万円が不足するという意味です。2000万円ないと暮らしていけないわけではありませんが、年金収入だけでは、老後資金は不十分というわけです」(経済誌記者)
では、どうすればいいのだろうか。
「投資の中でしたら、私は株式投資をオススメします。40代くらいで株式投資を始めても、投資で老後資金を貯めることは、堅実にやれば可能です。定年後だって、コツコツとお金を増やせば、生活に余裕ができますよね」
こう語るのは、『マンガでよくわかる 株1年生』(かんき出版)を上梓した杉原杏璃氏。グラドルから投資家へ転身した同氏は、30万円の元手を、5年間で1000万円まで増やした実績を持つ。そこで今回、老後資金2000万円を稼ぐための、“株投資のコツ”を伝授してもらった。
■スタートは10万円ほど確保
まずは準備から。初心者が投資を始める際、元手はどのくらい必要なのか。
「私が考えるに、スタートは10万円ほど確保するのが理想です。大切なのは、余剰資金で行うこと。資金の3割程度を投資にあてるといいと思います」(杉原氏=以下同)
株取引に必要な口座は、ネットで簡単に開設できる。
「銀行口座と違い、株の口座は1円も入金せずに開設できます。お金はかかりません。証券会社も複数あって、手数料が安かったり、取引に応じてポイント特典が得られたりするので、自分にあった証券会社を選んでください。新刊にも詳しく書いてあります」