■柳楽に近いものを感じさせる期待の子役
ー―原作漫画を知っていたので、『二月の勝者』は楽しく観させていただきました。
「面白かったですか？」
ーー天海祐希さんの『女王の教室』を思い出しました。
「『女王の教室』も、子どもたちが描かれてましたからね。日テレはそういうのがうまいかもしれないですね。『俺の家の話』で長瀬智也さんの息子でちょっと多動症気味の子を演じてた子（羽村仁成／ジャニーズＪｒ．）も、『二月の勝者』に出てましたし」
――気づきませんでした。
「一番頭がよくて優秀だけど、父親が厳しくて、遠藤久美子さんの息子（役名：島津順）の役です。
（羽村については）『俺の家の話』の演技がすごく上手だった。上手過ぎない上手さ。
以前、柳楽優弥さんが演技初挑戦でカンヌ国際映画祭男優賞を獲ったじゃないですか。あのとき演技経験ないらしいけど、そうなるんじゃないかな。もともと何か魅力のある子なので、すごく上手くなってあの位置に行ったわけじゃない。本人の個性で上手いって言われるタイプだから……。決してセリフがすごく上手いわけじゃないけど、もともとの顔つきや喋り方が引き込まれる人だから、すごくいいなと思いました」
ーー未来が楽しみですね。
「次に、『ドラゴン桜』（ＴＢＳ系）の活躍も素晴らしかった細田佳央太くん。その後の『恋です！』（日本テレビ系）でも盲目の子を演じて。難しい役が続いてるんですけど、滅茶苦茶上手いですね。『恋です』は“目の見えない人”の目線の動かし方がすごい上手だったし、これからどんどん有名になるんじゃないかな。
萩原利久くんが“男の子が好きになるドラマ”（※ＭＢＳ放送の『美しい彼』）に出てるんですけど、俺が好きだったドラマで『初情事まで一時間』（ＭＢＳ）っていう連ドラがあったんですけど、あれに出てたんです。
オムニバスだから全話じゃなくて第３話だけでしたけど、すごくよかった。初々しくて、本当にオドオドしたこれから初めての情事をするって感じがよかったので、細田くんと萩原くんは、同じような空気感で今後ブレイクするんじゃないかと思います」
