■ただの胸キュンでは終わらない

 その間に入る「癒し系男子」として配役されているのが菊池風磨SexyZone/26)。ドラマ経験はすでに豊富な彼ではあるが、傍から見ても、今作はターニングポイントになる予感。2021年、バラエティでの活躍が目覚ましく、良い感じでバリアが剥がれ落ちてきている。

 そんな今、最高のタイミングで「切ない立ち位置の男」が回ってきた。ぜひ持ち前の包容力とかわいさを伸び伸びと発揮してほしい。彼の存在がドラマを何倍も優しくするはず。

 若者が持つ豊かな感情を、温かく繊細に紡いでいく岡田惠和脚本。これまでも『セミオトコ』(2019年/テレビ朝日系)の山田涼介(28)、木南晴夏(36)、今田美桜(24)や、『にじいろカルテ』(2021年/テレビ朝日系)の北村匠海(24)など、じゅうぶん輝いている若手俳優の「もう一つ奥のきらめき」を引き出してきた。

 今回も、すでに魅力と才能が認知されている3人が、どんな形で新たな光を発散させるか、楽しみで仕方ない。癒しと胸キュンだけでは済まない火曜夜10時になりそうだ。

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