■「出雲大社」の正式名称や「神社」の訓読みとは?

 神宮という社号は、特別な由緒を持つ神社だけに許されたものです。本来は特別な許可がないと名乗れなかったのですが、今ではそういう経緯を持たない「神宮」と名の付く神社もあります。由緒を調べてみるのも、楽しいですよ。

 また「大社(たいしゃ)」もかつて一般的には「杵築大社(きづきのおおやしろ)」だけを指していたそうです。「きづきのおおやしろ」。初めて聞いた神社の名前でしょうか? 

 実は、出雲大社のことなんです。明治時代までは、杵築大社と呼ばれていたそうです。ちなみに、出雲大社は現在では多くの人に「いづもたいしゃ」と呼ばれていますが、正式には「いづもおおやしろ」といいます。今では、諏訪大社や三嶋大社など多くの神社が「大社」と呼ばれるようになりました。

 その他にも「宮」は皇族を祀った神社に許された社号だったといいます。ちなみに「神社」の訓読みをご存知でしょうか? 「かむやしろ」や「かみやしろ」と読みます。

 全国に多くある天神社を「てんじんじゃ」と、読みますが「あまつかむやしろ」とも読むんですよ。「やしろ」は「屋代」に通じると言われ、神様が宿る建物のことを意味しているのだそうです。

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