■テレビ局が千鳥とかまいたちに頼らざるえない“事情”

「千鳥とかまいたちの勢いは凄まじいものがあり、2022年に入っても変わりません」(前出の制作会社関係者)

 2021年12月1日、テレビ放送の調査・測定を行うニホンモニターは「2021テレビ番組出演本数ランキング」を発表。2020年は20位圏外だったかまいたちの山内健司(40)が14位(395本)、濱家隆一(38)が15位(394本)にランクインを果たした。

「『千鳥かまいたちアワー』(日本テレビ系)や『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(フジテレビ系)など、2組が共演する番組も少なくありません。これだけ千鳥とかまいたちが重宝されているのは、テレビ各局が重視している13~49歳のコア視聴率が期待できるからですよね。また、2組とも実力はたしかですから、確実に番組を面白くしてくれます。

 そのうえで、ギャラが一流どころの芸人と比べるとまだ安い水準にある。千鳥の大活躍はもう長いですから、彼らのギャラは上がってきていますが、それでも、さまぁ~ずくりぃむしちゅーナインティナインなどに比べればかなりお手頃だといいます」(制作会社ディレクター)

 テレビ各局は今、コア視聴率の獲得と経費削減を2大テーマとして掲げ、番組作りに邁進している。

「そんな状況ですから、コア視聴率が取れてギャラが手頃な千鳥とかまいたちをどんどん使おうとなるわけです。2組とも完全に“テレビタレント化”していて、地方へ行く営業の仕事などはほぼないでしょう。だから、めちゃくちゃ忙しいでしょうが、テレビが中心なのでスケジュールはなんとか確保できる。現在は、ロケなども少なく、時間が見えるスタジオでの収録が多いというのもオファーが尽きない理由でしょうね。

 ただ、現在の“千鳥とかまいたちを出しとけばいけるでしょ”という安易な風潮にうんざりしている視聴者も少なくありませんよね……」(前同)

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