■あの筋肉芸人に野呂が殺される様子はもはやコント

 渡辺が出演したのは18年の『シーズン17』の16話。ヒョウモンダコの毒で相手を苦しめ、さらにベルトで絞殺するという恐ろしい犯人役だったが、シリアスで緊迫感のある名演技を披露した。

「一方の野呂は、被害者役でいい演技ではあったんですが、もう1人のゲストが強烈すぎて、当時はそっちに話題を持っていかれていました」(前出の専門誌記者)

 野呂が出演したのは、19・20年に放送していた『シーズン19』の第28話。“何者かに撲殺された京都中央放送のアナウンサー・七海真友”という役だったのだが、犯人役はなかやまきんに君(43)だったのだ。

「実際は、そこに至るまで込み入った事情があったのですが、殺人の瞬間が“ダイエットをやめると言われた挙句に目の前で大量の出前を注文されて激怒”という描写だったことや、凶器がダンベルだったことが当時ネタにされていて、今回の『あちこちオードリー』でも若林に“『ゴッドタン』(のコント)じゃねぇーか!”と大笑いされていました(笑)。

 それにしてもおそるべきなのは『科捜研の女』の制作陣のお笑いアンテナの凄まじさですよね。これだけドラマが長寿を保っているのは、こうした異色のキャスティングによるところも大きいでしょう。今後もいろいろなお笑いタレントが出るんだろうな、と思わずにはいられません」(前同)

 1月20日放送回では『THE W』で優勝した吉住(32)や、落語家の林家正蔵(59)が出演する『科捜研の女』。これからも、意外なタレントの起用に期待したい!

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