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美人女医が教える!加齢臭撃退マニュアル

[ヴィーナス8月19日号]

池下育子『ニオイは消える!』(アース・スター・エンタテイメント)

自分では気づかない自分の臭いの確認法

「N村さんって最近、へんな臭いしない?」
「そうそう、なんかオヤジ臭いのよね。あれって、加齢臭だよねぇ」

結婚して10年。もうすぐ40代半ばながら、「外見はまだ30代前半に見えるはず」と自負していたN村さんは、ある日、部下のOLたちが社内で噂話をしている場面に遭遇。冒頭の会話を聞いて、打ちのめされてしまった。

「そういえば、妻も最近、ベッドや枕に消臭スプレーをやたらとかけているし、やはり、私は、周囲にわかるほどの強烈な加齢臭を放っているのか……」

こうして深みにハマっていくN村さんだが、体臭は誰にでもあるもの。若い人は若い人特有の、女性は女性特有の体臭を持っている。この体臭の中で、特に中高年の男性、つまり「おじさんの臭い」と言われているのが「加齢臭」で、まさにN村さんの天敵だ。

世間で好かれることのないこの加齢臭の正体とは、いったい何か。『ニオイは消える!』(アース・スター・エンタテイメント)の著書がある、いけした女性クリニック銀座の池下育子院長は、次のように解説する。
「加齢臭は、主に中年以降になって現れる特有の臭いです。この原因はノネナールと言う物質で、皮脂腺から出る脂肪酸が酸化し、雑菌が発酵することで発生します」

これに加え、汗や古くなった頭皮、皮膚の老廃物が分解できなくなって発せられる腐敗臭、さらには、普段たしなむ酒やたばこの臭いも合わさって、その人特有の臭いを形成するという。
「若い人の体臭がムッと立ち上がるような感じなのに対し、中高年の体臭がひなびたような古くさい感じがするのは、年を取ると、新陳代謝が活発ではなくなり、脂の成分が変化するからです」(池下院長=以下同)

俗に「古本の臭い」とも称される、このノネナールが目立ってくるのは40代を超えてから。

つまり、若い男性から「加齢臭」が発せられることは少ないのだが、生活や食事、個人差によっては若いうちから、体の新陳代謝が不活発になって、臭って来る人もいるという。

また、こうした臭いに、糖尿病患者独特の匂いや急激なダイエットを試みたときなどに体内から排出される「ケトン体」の臭いなどが合わさって、一種独特の匂いとなることもある。

ともあれ、加齢臭の正体が皮脂腺から出る脂肪酸なのだ。

ここで怖いのは、自分では自分の臭いに気づきにくいということ。
「人間はどうしても臭いに慣れてしまいますので、気づきにくいのは仕方のないことなんです。ですので、自分の臭いを確かめるには、新しいTシャツを1日着てみてください。その後、そのTシャツの臭いを嗅いでみて、どのような臭いがするかで、わかると思います」

「耳の後ろから首筋」に注意

臭いの判別方法はわかったが、その対策はどうすればいいのか。
池下院長は、「体表面から脂肪酸を取り除くことが効果的」と言うように、やはり、体を洗うことが大切なようだ。

この場合、重点的に洗うべき8つのポイントがある。

それは、①頭皮②顔のTゾーン③耳の後ろから首筋④胸部⑤両脇⑥背中の中心線⑦へそとその周り⑧陰部……の8か所。

いずれも皮脂腺や汗腺が集中しているゾーンだが、特に、注意してほしいのが③の「耳の後ろから首筋」のゾーン。

顔をマメに洗う人でも、ここはつい忘れがちになるのだが、実は、このゾーンから発せられる加齢臭が、最も女性に感知されやすいというのだ。この部分は、常に剥き出しの状態であるうえに、女性と並んだときに女性の鼻に近くなる部分でもある。

当然、半袖姿になることの多い夏場は、両脇にも気をつけたい。

また、オヤジ族にとっても「異臭」と自覚のある最大危険場所、足については、靴を穿く生活をしている限りは、ある程度臭うのは避けられないと、池下院長は言う。
「どうしても、気になる人はまめに靴下を変えたり、入浴時に指と指の間を、歯ぶらしなどで洗うとよいでしょう。これは、週に1回行うだけでも、かなり変わりますよ」

加齢臭対策に効果的と言われるのが柿渋石鹸。

柿に含まれる「柿タンニン」に皮脂が酸化してできた成分を除去する効果があることがわかっている。

女性が洗顔で使うような泡立てネットで、きめ細かい石鹸の泡を作り、手を使って泡を作り、ゆっくりと広げていく。この時に、決してゴシゴシこすらないのがポイントだ。

実は間違っていた「臭い対策」

こうした日頃の対策を行う一方で、日中の移動などで汗をかいてしまったときなど"とっさの時"には、どうすればいいのだろうか。
「コンビニや薬局で売っている洗顔ペーパーを使うのが最も手軽で効果的な方法だと思います。特に男性用のミント系のものは、ひんやりとして気持ち良く、使用後に爽やかな香りが広がるのでお勧め。私もギャツビー・フェイシャル・ペーパーを愛用していますよ」

だが、ここで気をつけなければいけないのは、「やりすぎ」は逆に良くないということ。

皮脂にも肌を守る役割があり、あまり神経質に洗いすぎると、「皮膚の自浄作用」がなくなってしまううえに、皮脂が今まで以上に分泌されてしまうというのだ。綺麗にするつもりが、かえって「逆効果」にもなりかねない。

また、もうひとつ素人が陥りがちな間違いが、より強烈な匂いで、体臭を"ゴマかす"という方法。

強力な柔軟剤のようなものを使って服に香りをまとい、加齢臭を目立たせなくするというものだが、これはかえって逆効果だと池下院長は言う。
「こういうやり方は、キツい香水をつけている女性と同じで、その臭いがかえって相手を不快にさせてしまう可能性があります。これが結構もてはやされたこともありますが、最近は、こうした強い香りを放つ男性を敬遠する女性が多いようです」

最も避けなければならないのは、自分の匂いを気にするあまり、「過度の潔癖性」になってしまうこと。
「洗い過ぎは、かえって皮膚を痛めます。それに、常に自分の匂いを気にし過ぎるような男性は逆に女性に嫌われます。実は、好きになってしまえば、女性はどんな匂いでも我慢できるというか、好きになるんです」

周囲の人を不快にさせない程度に、身だしなみを整えるのは当然だが、気にし過ぎるあまり、病的な潔癖性になってはいけない。

それを踏まえたうえで、これからの季節の臭い対策を行っていただきたい!

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