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鈴木宗男代表に緊急インタビュー! 日本の闇「政治家とカネ」ブチ撒け

[週刊大衆11月17日号]

相次ぐ閣僚の"不祥事"で窮地に陥った安倍政権。かつて"疑惑のデパート"と呼ばれた男が、すべてを明かす――!!

またぞろ「政治とカネ」の問題が、永田町を大きく揺るがせている。
松島みどり・前法相の"うちわ"問題に始まり、小渕優子・前経産相には政治資金虚偽記載疑惑。そして、小渕氏の後任として登場した宮沢洋一経産相のSMバー疑惑の支出問題。
「さらには、西川公也農水相、山谷えり子国家公安委員長、望月義夫環境相と、新閣僚たちの疑惑が、次々に噴出。野党側は"政局到来"と追及に執念を燃やすため、今臨時国会は空転。政治空白が加速しているのが現状です」(政治部デスク)
今後は、10日開始の北京でのAPECを皮切りに、北朝鮮との拉致被害者を巡る交渉、実現の可能性を探る日露首脳会談など、重要な外交テーマが目白押し。さらには、来月初旬には消費再増税の判断が控えている。まさに"政治の秋(とき)"なのだ。

混迷の色を増す政界。その元凶は、各議員の"脇の甘さ"にあることは言うまでもない。そこで本誌は、自民党の中枢を泳ぎ、北海道・沖縄開発庁長官(第2次橋本内閣)など要職を歴任、政界の表も裏も知り尽くす鈴木宗男・新党大地代表の事務所を訪ねた。事務所は、各政党や団体の事務所がひしめく永田町の"ど真ん中"十全ビルにある。
「新聞やニュース番組で喧伝されている政治資金規正法ですが、皆さん、まずこれをきちんと理解していないんじゃないでしょうか!」
鈴木代表は開口一番、こう咆哮(ほうこう)した。同法は政治資金管理団体に対して、設立の届出と政治資金収支報告書の提出義務を課し、政治資金の流れを明らかにする目的で作られたもの。政治活動に関する寄付(政治献金)や政治資金パーティの制限、株式投資の禁止など、政治資金の取り扱いを規制している。

「ただ、これは"ザル法"そのものなんです。92年に、金丸信先生が佐川急便から5億円のヤミ献金を受け取ったことが発覚した際も、略式起訴と20万円の罰金で済んだ。この反省がまったく生きていない。規正法は、違反しても"形式犯"で終わるから、政治家や秘書に緊張感がないんです。だから私は、刑事罰を科す方向に法改正するべきだと考えています」
政治家とカネは古今東西、永遠の難題だ。ただ、「カネが集まらない政治家は二流」というのも、永田町の不文律。政治にはカネがかかるとされているからだ。
「政治家にカネが集まるということは、出資者が"将来がある""魅力がある"と判断したということ。それは政治家冥利(みょうり)ですよ。ただ、政治にカネがかかるというのは、昔の話なんです。確かに中選挙区時代は、同じ党からも立候補者がいたため、サービス合戦となり、おカネが必要だったんです。しかし、小選挙区制になってからは、ポスターやパンフレットまで、公金が支給されるようになったため、さほどカネがかからなくなったんです」

これには説明が必要だろう。政治資金規正法の改正で企業・各種団体からの政治献金が制限されたことのケアとして、政党交付金制度が94年に導入された。
これは国民一人あたり250円で計算され、総人口に応じて、毎年300億円を超える予算がつき、議席数に応じて政党ごとに分配される仕組み。このカネが、党から選挙活動用に分配されるわけだ。
「ただ、ある程度のカネはかかりますよ。たとえば手紙や電報などの通信費。後援者の冠婚葬祭など、何千万円(年間)もかかることがありますよ。レタックス1つにしても最低580円かかるんです。ただ、国会議員は、文書通信費を支給されていますからね(年間1200万円)」

かつて"実弾"バラ撒きと形容された政治も、今は昔というわけだ。
「もう一つ知っていただきたいのは、政治資金は無税であるということ。それゆえに政治家は、透明性が保たれた公正なカネの使い方をしなければ申し訳が立たないんですよ」
「宮沢経産相は地頭が悪い」

政治家とカネを巡る基礎のレクチャーに続いて、現在、まな板の鯉となっている議員の面々を斬っていただこう。
まず、"日本初の女性首相候補"として華々しく登場した小渕優子・前経産相。
「小渕さんが、虚偽の記載をしろと指示したのなら問題ですが、先代の小渕恵三先生(元首相)亡き後、政治資金の管理は地元秘書の折田謙一郎氏がすべて取り仕切っていたと聞きます。折田氏は、優子さんが小学生の頃から働いていた人物。信用して任せきりにしていたとしても無理はない。折田氏は意見をする者を全部飛ばして、イエスマンだけを置いていたといいますから、いわば独裁者ですよね。この人が問題なんです。恵三先生がご存命だったら、"こらっ折田、お前何やっていたんだ!"と怒鳴りつけられていたはず。残念でなりません」

永田町では、川に落ちた犬には石を投げ棒で突いて沈めろ――が常道。小渕前経産相へのバッシングは凄絶を極めた。
「たとえば、政治資金で地元特産の下仁田ネギを贈答品として購入。この政治資金には国民の税金も含まれており、税金の私的流用だとの批判を浴びました。ですが、これを問題とするほうがおかしい。私は、(地元)北海道特産品の鮭をよく贈り物として使ってきました。物心両面でお世話になった方々に、郷里の名産を贈ること自体には、なんら問題はありません。もちろん、地元選挙区内でやれば公選法違反となりますが、小渕さんの場合、そんなことは一切なかったといいますからね」

鈴木代表が続ける。
「政治の世界は"妬み・ひがみ・やっかみ"の世界。小渕さんのように"女性初の首相候補"と脚光を浴びると、それをよしとしない者が必ず出てくるんです。現に前回、少子化対策担当大臣で入閣(麻生内閣)した際には、何もバッシングはなかったでしょう。あの頃も折田氏が仕切っていたわけですから、経理はデタラメだったはずですよ」

一方、政治資金でスタッフがSMバーに行っていたことが発覚した宮沢洋一経産相の場合だが、
「彼が問われたのは、政治資金の流れを監督者である本人が、的確に把握していなかったということ。なのに、会見で"私はSMバーに行っていない"と釈明しきり。自己弁護に終始するのは、ピント外れもはなはだしい!」
と手厳しい。この宮沢経産相、同省が所管する東電株所有も発覚。これまた糾弾の対象となったのだが、
「この対応もピント外れです。大臣就任会見で、"私は、以前から東電の株を所有しています。今回、所管大臣となったので信託します。売買もできません"と、前もって話せばよかった。株を持っていたことに違法性はないのに、隠していたようになってしまった。彼は東大卒の偏差値エリートですが、"地頭(じあたま)"が悪いとしか思えませんね」

この宮沢氏と同様、"地頭"がよくないと鈴木代表が断じるのは、一連のスキャンダルの口火を切った松島みどり・前法相だ。
「彼女も東大卒の才媛ですが、政治家としての資質そのものに問題があります。うちわ問題で追及されるや、"いや~、うちわでしょうかねぇ~。取っ手があるから、うちわですかねぇ~"とノラリクラリ。バカ言っちゃいけませんよ! アレ、誰がどう見たって、うちわそのもの。往生際が悪すぎますよ」
鈴木代表は、追及された松島法相が間髪を入れず、
「これはうちわです。秘書が黙って配りました。国民の皆さん、大変申し訳ありませんでした」
とやれば、大問題とならずに済んでいたはずだと指摘する。

ちなみに、選挙期間中に個人名の入ったモノを、不特定多数の人に配るのは公選法違反となる。こんなことは、政治家のイロハのイだという。

「18人の閣僚」がターゲット

地元支援者らが08~11年に地元・静岡で開いた集会などをめぐり、政治資金収支報告書のずさんな記載が発覚した望月義夫環境相にも、苦言を呈す。
「"亡くなった妻が経理処理をしていた"なんて、よく言えたものですよ。妻とか、秘書のせいにするのは政治家として下の下。世間じゃ通用しませんよ」
ちなみに、鈴木代表が政治の世界に入ったのは、"北海のヒグマ"と呼ばれた中川一郎・元農水相(83年没、青嵐会設立の中心メンバー)のカバン持ちがキッカケ。
「大学を卒業した21歳から、中川先生がお亡くなりになる83年までの13年間、秘書として学びました。その中川先生が、田中角栄・元首相が逮捕されたとき、取材に来た記者さんに"何かあれば鈴木が捕まってくれるから、オレは絶対、角さんのようにはならない"と言ってくださったことがありました。この言葉には身が引き締まりましたね。中川先生は、政治家と秘書は"夫婦"だと言っておりました。ですから、今回の望月環境相の"妻が、妻が"の言いぶりは世間には通用しませんよ!」

一方、今回、逮捕歴(71年9月、栃木県職員時代に収賄罪で逮捕)まで暴露されてしまった西川公也農水相を、どう見るのか。
同農水相は、和牛オーナーを募って約7万人の被害者を出した安愚楽牧場への関与や、政治資金を用いて親族会社から物品を購入した事実が発覚した。
「社会通念上、親族会社からモノを買うのは通常のことですからね。逮捕歴にしても43年前であり、不起訴処分だったわけでしょう。西川氏は叩き上げで実力を兼ね備えた大臣。このタイミングで、ついでのようにそれが持ち出されることに、彼を失脚させようとする"意図"を感じますよ」

カネがらみではないが、在特会幹部との記念写真が発覚した山谷えり子国家公安委員長も窮地に立たされている。
「写真を撮ってほしいと言っていただける方と写真を撮るのは政治家の仕事。写真を撮る前に、どんな人かなどと確認はできませんよ。仮に確認できた場合、あなたとは撮れませんというのは差別でしょう」

鈴木代表は、一連の議員の不祥事をこう総括する。
「実はマスコミも興味本位で、よくよく考えれば問題にはならない些末なことだって、報じまくる。これは悪意に満ちた印象操作ですよ。しかも、18人の閣僚にターゲットが絞られている。本来、全議員の"身体検査"をするべきでしょう。話題性のある有名な議員のみ報じるというのは本来、おかしな話なんです」
また鈴木代表は、議員や秘書の"質の低下"も指摘する。
「結局、議員や秘書が劣化したということ。危機の対応ひとつ見ても、稚拙の極みじゃないですか。私は自民党時代、小渕元首相に"お疲れ"と言われたときはご機嫌な時。"ご苦労"と言われればご機嫌斜めといった具合に、常に周囲には気配りをしていたものです。公金を預かる議員は国民の代表。決しておごることなく、24時間365日、公人であることの自覚を持つべきです」

魑魅魍魎が蠢く永田町、はたして、鈴木代表の咆哮は届くだろうか――!?

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