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大谷翔平と藤浪晋太郎「3年目の超絶進化」

[週刊大衆03月02号]

「好敵手」と書いて「とも」と読む――この2人にはそんな言葉がふさわしい。開幕まであと39日の若武者に迫った!

今季のプロ野球は、2人の若武者が背負う――。プロ3年目の大谷翔平(20=日本ハム)と藤浪晋太郎(20=阪神)だ。

現在、キャンプ真っ最中だが、両者は常に注目の的。
「大谷が紅白戦に登板すればスポーツ紙各紙が一面で特集し、藤浪は秒刻みのスケジュールでNHKの生放送インタビューに登場。藤浪が練習中にふざけていて怒られたことも〈藤浪正座で謝罪〉と、大ニュースになるんですからねえ(笑)」(専門誌記者)
2月9日に沖縄.名護で行われた紅白戦で、今季初めて実戦登板した大谷は、この時期では常識外れの球速155キロをマーク。
今季は自身の日本最高球速タイ記録の162キロの更新も期待され、大リーグのスカウトに「高卒3年目でこれだけのスケールの選手は米国にもいない」と言わしめている。

藤浪に関しても、ベースボールライターの江尻良文氏はこう語る。
「大物阪神OBが、"エースは藤浪"と語っていましたが、今季の阪神投手陣の中心になるでしょう。今年は広島の前田健太と一緒に自主トレを行うなど、自身の進化に貪欲だし、大エースへの道をしっかり歩んでいるように見えます」

プロ野球選手にとっての3年目は、実は大きな意味がある。
「3年目に伸び悩む選手はプロでは大成できない、というのは球界の定説だ。特に高卒ルーキーの場合は身体も劇的に成長するからね」(ベテラン記者)
現在、メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有、田中将大の両投手の場合もこれに当てはまる。
ダルビッシュは2年目の12勝5敗から3年目は15勝5敗。田中は2年目の9勝7敗から15勝6敗と、見事に飛躍しているのだ。

大谷と藤浪にとって試金石となる3年目だが、具体的に、どのような進化を遂げているのだろうか?
前出の専門誌記者は、大谷の"新魔球"に注目する。
「チェンジアップ、そして横に大きく曲がる"鬼スライダー"も試しています。受けた女房役の大野奨太も"めちゃくちゃ曲がって、衝撃を受けた。しっかり扱えたら、いい球になる"と言っていました」
また、前述の紅白戦では、直球との落差42キロの球速113キロのカーブで三振を奪い「今年は重要な場面で増やしたい」と、七色の変化球を身につけつつあるのだ。

一方の藤浪だが、キャンプではフォームの修正に取り組んでいる。
「マエケンとの合同自主トレでは"再現性というか、同じ動作を繰り返す動きが一つ一つ違うな、というのは凄く感じました"と話し、何かをつかんだようです」(スポーツ紙記者)
そして藤浪が掲げた目標は"脱力"だった。
「しっかりと脱力して投げることを注意しています。リラックスし、リリースの瞬間だけ100%。体も開かないですし、リリースポイントが絶対安定してくるので、投球の再現性は高まってくる」
と、藤浪本人がNHK『サタデースポーツ』のインタビューで語っているのだが、実は、これには彼のインステップという独特の投法が関係している。
インステップは踏み出す足(右投手の場合は左足)が軸足より利き腕側につく投げ方で、球威は増すが、体力が必要になってくる。

前出のベテラン記者が藤浪の意図を明かす。
「実は、この投法はルーキーイヤーから問題視されていて、昨年開幕時には、この投げ方の矯正に取り組んでいた。でも結局、昨シーズン終盤には元のインステップに戻しているんだ。今季のテーマが脱力ということは、長い回を投げることを意識してるんだろうね」
阪神の臨時コーチを務めた江夏豊氏から、
「エースと呼ばれるには、もうちょっとね。10勝、11勝で終わるかもしれないし。15近く勝って、イニング220、負けは10以下。藤浪は、そうなれる素材。器としてはね。器だけじゃダメだけど」
という激辛エールも送られた藤浪だけに、投球回数を意識するのは当然なのだ。
昨季の投球回数は163回で、今季の目標を問われた藤浪は「180回がノルマ」と宣言している。

一方の大谷は、自身の3年目の目標を、テレビ朝日の『Get Sports』で、次のように語った。
「優勝が一番の目標で、そこに直結するのはピッチャーとしての勝ち星。去年は11勝して、今年は10後半、6、7は勝ちたい。優勝するうえで、そのぐらいの成績のピッチャーが一人はいないと、という部分があるので、そこを目標にまず頑張りたい」
大谷が狙う偉業「15勝&20本」

11日の阪神との練習試合で早くもホームランを放った大谷の場合は、打者としての一面もある。
昨季は、打率2割7分4厘で10本塁打、31打点の成績を残しているが、3年目の目標として、
「ホームラン数を増やしたいですね。20本以上は今年打ってみたい」
と、日本テレビ『Going! Sports&News』で江川卓氏との対談で語っているのだ。これに対して江川氏も、
「断言しておきますね。バッターとして今年は20本いきます」
と太鼓判を押し、ベーブ.ルース以来となった昨季の10勝10本塁打を大きく超える、15勝20本塁打まで視野に入れている。

「ルーキー時代の大谷は"僕は打率でいきたい"と言っていましたが、20本塁打とは……。実現したら、とんでもない偉業です。当初、あれほど反対された二刀流を、結果を残すことで認めさせた大谷なら、と思わせるところはありますね」(前出のスポーツ紙記者)
大いなる可能性を感じさせる3年目の大谷と藤浪。

自身もPL学園からドラフト1位で巨人に入団した橋本清氏が語る。
「私自身の3年目は、まだ二軍暮らしでしたからね。2人とは比べ物になりませんよ(笑)。大谷も藤浪も、ワールドクラスの選手。並の選手とは次元の違う素材です。今年は無我夢中でやってきたこれまでとは違い、冷静に自分を見つめ、個性を出してゆく。そんなシーズンになると思います」
勝負の2015年シーズンを迎えるにあたって、気になるのはエースの証明とも言える開幕投手の座に座われるかどうかだ。

昨季の大谷の11勝、防御率2.61は、どちらもチームトップ。栗山監督も開幕投手の最有力候補であることを明らかにしている。
藤浪も「先輩方から、そういうポジションを奪っていく気持ちでやっていきたいと思っています」と、意思を明確にしている。
開幕戦は3月27日。日本ハムは札幌ドームで楽天と相まみえ、阪神は京セラドームで中日を迎え撃つ。

「期待してもらった分、返さなきゃいけないな、っていう部分で3年目、やってきた」(大谷)
「ビールかけ、ぜひやりたいですね。絶対やりたいです」(藤浪)
2人はテレビ番組でこう決意を語った。
同じときに生を受けた2人の天才。大谷と藤浪の良きライバル関係は、この先も続いていくに違いない。

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