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みなさまのNHK はたしてどこへ行く!?

[週刊大衆04月13日号]

「こいつらどうなってんだ」公共放送にあってはならぬ問題が続発中! 迷走する"組織の内情"を告発する!

"みなさまのNHK"に、スキャンダルが続出している――。
"事件"が明るみに出たのは、3月16日のことだった。NHKの内部告発により、籾井勝人会長による公費の私的流用が指摘されたのだ。
「1月2日、会長は東京・渋谷区にある自宅から小平市の小金井カントリー倶楽部にプライベートのゴルフに出かけた際、その往復ハイヤー代4万9585円をNHKに"つけ回し"していた疑惑が浮上したんです」(全国紙社会部記者)

NHKの予算は大部分が、国民からの受信料でまかなわれている"公金"。それを会長自ら私的に流用していたとなれば、言語道断。
まさに、"NHKの私物化"との指摘も免れない事態だが、さらなる世間の怒りを買ったのは、発覚後の籾井会長の見苦しい言い訳の数々だった。
「籾井会長は16日の参議院予算委員会で、"最初から自分で払うつもりだった""請求書がきて金額がわかった時点で払った"と発言しましたが、会長が代金を支払ったのは、監査委員会が内部告発を受けて調査を開始し、支払いを促した3月9日だったことが明らかになっています」(同記者)

にもかかわらず、籾井会長は18日の民主党総務・内閣部門会議では、"ルールを犯していない"と発言し、しらばっくれる始末。19日には、監査委員会が調査結果を報告したのだが……。
「報告書では、ハイヤーの乗車伝票には、"外務対応業務"と記され、会長の業務に伴う支出として経理処理したことを認めたものの、その伝票は秘書室職員が作成し、その職員が勝手に会長のサインをしたという内容でした」(同)

しかし、民主党議員がサインは本当に職員のものだったのか、確認するよう監査委員に求めると、"筆跡鑑定はお金も時間もかかる"と逃げの一手だったという。
「朝日新聞の報道では、伝票には籾井会長自らのサインがあったとされています。真実は定かではありませんが、秘書室に責任転嫁して、切り抜けようとする魂胆が見え隠れします」(同)

真相は闇に葬り去られようとしているが、NHKの関係者は「籾井会長は確信犯だ」と指摘する。
「秘書室は公費の私的流用に関して、NHK内でも一番敏感な部署。そこの人間が今回のようなずさんな対応をするはずがないという声が、NHK内でも多数上がっていますよ」
さらに続けて、こう説明する。
「ハイヤーの私的利用など、民間企業なら許されることでも受信料で成り立つNHKでは、許されないことがたくさんある。そのため、民間出身者が会長になる場合は、公費流用に関する規定を秘書室が特に詳しく説明するんです」

昨年1月、籾井会長就任時にも同様の説明がなされたというが、その話を聞いている際、終始、渋い顔をしていたという。
「それがあってかどうかは定かではありませんが、この秘書室長はすぐに更迭。後釜には、籾井会長の三井物産時代からの旧知の人物が据えられました。今にして思えば、公費を自由に使えないことに憤懣やるかたなしの心情だったのかもしれません」(同)

元NHKディレクターで作家の小中陽太郎氏が呆れ顔で言う。
「個人商店の社長ですらコンプライアンスが求められる時代に、NHKの会長がハイヤーの私的流用したとなれば、経営者としても公人としても失格です。NHKは国民から受信料をいただいて成り立っている組織です。なので、一般企業より厳しい倫理観が課せられます。それを認識せず、公私混同とは……悲しいですね」

現在も国会で紛糾するハイヤー問題だが、"籾井疑惑"は、これだけではない。
意に沿わぬ人物をパージし、公費の私的流用どころか、局自体を"私物化"しようと籾井会長が乗り出した、ともっぱらなのだ。
その典型的な事例として囁かれているのが、夜の報道番組『ニュースウオッチ9』で、5年にわたってメインキャスターを務めてきた大越健介アナが突然、3月いっぱいで降板するという不可解な人事だ。
「キャスター人事は例年、秋口に幹部たちによる『キャスター委員会』の場で決められていました。その場では、次年度も大越アナ続投で異論は一切、出なかったと聞いていたんですが……」(NHK記者)

それが、突然の交代劇。この大越アナは安倍政権が押し進める原発問題や情報統制について、わかりやすい言葉で解説。視聴者に人気のキャスターだった。
「ただ、その解説が往々にして、安倍政権にとって"後ろ向き"と映っていたのも事実です」(同記者)

たとえば昨年2月、福島第一原発を訪れた際、番組内で大越アナは、
〈再稼働の申請が相次いでいますが、自然は遥かに人間の想定を超える力を発揮し得るという教訓に立ち、慎重なうえにも慎重な安全確認が行われなければならない〉
と発言し、原発再稼働に突っ走る安倍政権に警鐘を鳴らしたこともあった。

「影響力ある番組の人気キャスターの発言に、安倍官邸は嫌気が差していたようです。水面下で、NHKに交代を要求していたと言われています」(同)

籾井氏はご存じ、首相の"お友達"であり、その強力な後押しで、NHK会長職に就いた。「その籾井会長が官邸の意を汲み、今回の突然の大越キャスター降板劇を仕組んだのでは、と言われているんです」(同)
やらせを監視する体制はない

スキャンダルが噴出したのは、トップだけではない。
"NHKの良心"とも言われている人気報道番組『クローズアップ現代』で、なんと、"やらせ問題"が発覚したのだ。
3月19日発売の『週刊文春』で誌上告発されたのは、昨年5月14日に放送された『追跡"出家詐欺"~狙われた宗教法人~』の回だ。
「この番組は、出家すると名前を変更できる制度を悪用し、多重債務者を出家させて、別人として融資を騙し取る"出家詐欺"の実態を伝えたものです。ただ、同番組内で詐欺のブローカーとして紹介された出演者が、"記者に依頼されて、架空の人物を演じた"と同誌に証言。やらせ疑惑が発覚したんです」(夕刊紙記者)

この『クローズアップ現代』はスタートして22年、放送回数3500回を超えるNHKの看板番組だ。
報道を受けて、総局長が「今の時点で、やらせがあったとは考えていない」と一蹴したが、元NHK職員で、現在『NHKから国民を守る党』の代表・立花孝志氏は、こう言う。

「どう見ても、やらせの可能性が高いでしょうね。というのも、NHKはテレビ、ラジオと数波の放送を流す巨大メディア機関で、1日に放送される番組は膨大な数になります。そのすべての番組内容をチェックすることは不可能に近いし、そういう体制は構築されていません。ゆえにやらせがあったとしても、それをチェックできる環境にないのです」

立花氏によれば、明白なやらせではなくとも、過去にNHKの番組内の天気予報で、地名と実際の予報を数年間にわたって、取り違えていたこともあったという。そして、こう続ける。
「天気予報でさえ、こうした実態なのですから、意図的なやらせがあったとしても、気がつかないでしょう」
受信料をネットからも徴収!?

そんな視聴者無視の不祥事オンパレードとも言える状況のNHKだが、事ここに至っても、考えていることといえば、いかに視聴者から受信料を回収するかということばかりだという。
「実は今、インターネット機器やスマートフォン所有者からも受信料を徴収する案が浮上しているんです。テレビを持たず、インターネット設備のみという世帯が増えており、そうした人々からも受信料を巻き上げ、NHKの収入アップを図りたいとの思惑があるんです」(前出の関係者)

そのため、今年1月に発表されたNHKの新経営計画には、テレビ放送と同時にインターネット配信する"同時送信"を、3年以内に実現すると盛り込まれているのだ。
「それが実現した際は、プロバイダーに代行徴収してもらい、インターネット代と一括で支払ってもらうといった具体的な案まで出ています」(同)

ちなみに、スマホ受信料だが、携帯電話契約数約1億4000万回線の今、1台につき毎月100円徴収すれば、濡れ手に粟で140億円にもなる。
そんな受信料の増収をNHKが目論むのには、ある理由がある。それが、NHKの新社屋建設計画だ。
「東京・渋谷にあるNHK放送センターが老朽化し、建て替えを検討中なんですが、建物関連に約1900億円、番組制作の設備関連に約1500億円の総額約3400億円とNHKは試算しており、その資金を捻出するのに必死なんです」(前出の全国紙社会部記者)

しかし、この計画はベラボーなものだと批判の声が噴出している。
「そもそも、あのフジテレビが約1500億円、日本テレビが約1100億円、テレビ朝日などは約500億円で新社屋を建てていることと比べれば、あまりにも高額過ぎることが一目瞭然です」(同)

3500億円という巨額な資金を受信料で補塡しようとするわりに、職員の給料はいまだに、民間会社に比べて高額なままだ。
「現在、NHK職員の平均年収は1185万円(11年度実績)です。これだけでも目をむく金額なのに、一部の記者に至っては、ハイヤー乗り放題、経費は使いたい放題と、無駄遣い体質は上から下まで改まる気配ひとつ見えません」(同)

自らの過ちを反省せず、新社屋のために視聴者から受信料を巻き上げる。
いったい、"みなさまのNHK"は、どこへ行ってしまうのだろうか。

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