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[プチ鹿島]新日本プロレス G1クライマックスの予想と願望


7月20日から開幕する新日本プロレスの「G1クライマックス」。

知らない人に説明すると、新日本プロレス最強の選手を決定する真夏の祭典のことだ。

第1回が開催されたのは1991年。まだ伏兵の評価だった蝶野正洋が優勝し、その感動とサプライズが語り草となった。それまで新日のサプライズといえばスキャンダラスで刺激的な「猪木風味付け」オンリーだったけれど、ファンはその健全なフィナーレにも興奮した。闘魂三銃士が激闘を讃えあい、笑顔で締めた。リング上に猪木も長州もいないその風景は新時代を感じさせた。

第1回を見て衝撃を受けた私は、両国国技館7日間連続開催の年などはカプセルホテルに泊まり込んですべて観戦した思い出がある。

それほど、G1クライマックスは新しかった。魅力的だった。「すべての選手が平等」なのだ。G1をむかえるとすべてがリセットされ、誰にでも優勝のチャンスがある。観戦者は真夏に新鮮な気持ちになる。G1クライマックスは複数スター制の時代が生んだ大ヒット企画なのだと思う。
今年は出場が20選手。全国をサーキットして8月の両国へ向かう。対戦表を片手に優勝予想をするのもファンの楽しみだ。

予想の醍醐味を別にして言うなら、私はG1クライマックスはオカダ・カズチカが五連覇ぐらいしてほしいと思っている。

先ほどG1の魅力は「すべての選手が平等」「複数スター制の時代が生んだ大ヒット企画」と書いた。それが根付いた今だからこそ、なのだ。

私が子どもの頃にみたリーグ戦は、猪木や馬場が毎年優勝、もしくは優勝争いをしていた。カリスマエースが刺客達をいかに倒して優勝するかというのが見どころだった。現在のオカダファンの子どもは、今後ずっとオカダを見続ける可能性がある。複数のスターがいてハッピーな時代だからこそ、オカダにはG1ではびしっと決めてほしい。予想というより願望である。

波乱が起きないというサプライズに一票。


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





「教養としてのプロレス」(プチ鹿島/双葉社)
2014年8月7日発売 新書判304ページ





今もっとも注目すべき文系芸人・プチ鹿島氏による初の新書が双葉社より発売! 「どの週刊誌よりも売れていた」という90年代黄金期の週刊プロレスや、伝説の編集者・井上義啓氏の週刊ファイトなどの“活字プロレス”を存分に浴びた著者による、“プロレス脳”を開花させるための超実践的思想書。 「半信半疑力を鍛える」「グレーゾーンを許容する」「差別に自覚的になる」等々、著者が30年以上に及ぶプロレス観戦から学びとった人生を歩むための“教養”を、余すところなく披瀝。すべての自己啓発本やビジネス書は、本書を前に、マットに沈むこと必死!

プチ鹿島氏のコラムが読める雑誌「EX大衆」は毎月15日発売!


ブログ:http://orenobaka.com/
ツイッター:@pkashima

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