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整形女性たちの「人生泣き笑い」ドキュメント

[ヴィーナス07月04日号]

整形女性たちの「人生泣き笑い」ドキュメント

雑誌『週刊大衆ヴィーナス』の調べによると、実に興味深い結果が出た。アンケートに答えた女性のおよそ半数が整形したか、あるいは今後する可能性があると答えているのだ。男側からすると、自分の配偶者や恋人が整形をしていることを知ったとき、それを受け止められるのか? というのは大きなテーマになるだろう。

しかし逆の立場では、整形せざるをえなかった理由が存在する。まさに現代は、両者の意見が真っ二つに分かれている過渡期と呼んでも過言ではない。
そこで今回は、彼女たちがなぜ整形に走り、その後、本当に幸せになれたのかをレポートしたい


日本で整形技術が飛躍的に伸びたのは1980年代後半。世は、まさにバブル全盛期だった。現代と違い、オシャレに金を掛けるのは当たり前。「高かろう良かろう」という発想が街を包み込んでいた時代だったからこそ女性たちは高級ブランドに身を包み、月に何度もエステに通った。
そして、その流れから自分の体にメスを入れ始める。この時代の価値観は「美しい者が勝ち、醜い者が負ける」。いかに貢がれるかが、人生の分かれ道だったのだ。

という知識をもとに、最初に紹介するのは、まことさん(26)。仕事は後々、説明することにしよう。
彼女が最初に整形をしたのは、高校1年の15歳のときだった。幼いときに両親が離婚し、田舎町で祖父母に育てられた。自分の顔に自信を持っていたわけではないが、周囲にカワイイ女の子が存在していなかったため、気にしたことはなかったという。

そんなある日、東京で夜の商売をしていた実母が、東京で一緒に暮らそうと彼女を迎えに来て、転校することになったのだ。
それまで化粧すらしたことがなかったまことさんにとって、東京での学園生活は異文化との触れ合いの連続。周りに置いていかれないようにとメイクをし、アイプチ(二重にする化粧品)をすることになる。

しかし、そんなある日、母親から信じられないひと言が飛び出したという。
「そんな面倒なことをやっているなら、縫っちゃえばいいじゃん。お母さんがお金出してあげるから」
そう、彼女の母はバブル時代に青春を過ごしていた。整形の値段も手頃になり、自分だけでなく娘にも整形を勧めたのだ。
「今思えば、40歳を超えた母の顔は、頻繁に変わっていました」

一度"問題を解決する快楽"を覚えると、歯止めが利かなくなるのが人間。目元を手術すると、鼻や口、小さな胸までコンプレックスを感じ始めたという。
「そんなとき夜のバイトを紹介されたんです。自分にできるかなと思ったけど、知らない人となら、顔にコンプレックスがあっても大丈夫かなって」

そんな彼女も、初めての整形から11年経った。
「まだ自分の顔をカワイイと思えないから……」と、心の底から男性を好きになれていないと言う。彼女が納得し、幸せだと思える日はやってくるのだろうか。
そんな、まことさんに反して「最近の子は整形していないよ」と証言してくれたのが、主婦の沙織さん(36)。以前はまことさんと同様の店で働いていたと言うが、当時のお客さんとの結婚を機に退店したという。
「今、整形って本当に安いから、無理して体は使わなくてもいいんです。ああいう店で働く子は自分が綺麗になりたいというより、汚くなりたい、汚されたいと思っている子が多い。真逆だよね。自分より彼氏(ホスト)の整形代を稼いでいる子のほうが多いんじゃない?」

確かに、整形といえば何百万円、何千万円と掛かっていたが、最近はちょっとした整形であれば10万以下でもできてしまう。無理をして働かなくても、バイトで貯めた金で整形ができてしまうのだ。
「私の場合、高校時代にしていたから特別。でも、旦那にカミングアウトするときは緊張したな。いかがわしい店で働いているのは知られているから、それよりハードルが高かったですね」
夫は、幸いにも理解のある男性で、すべてを許して包み込んでくれた。

「でも、私の同級生は、それで破談になっちゃった。"お前の顔は世間をごまかせるけど、生まれてくる子どもは整形前の顔に似るんだぞ!"って」
当然ではあるが、整形で幸せを勝ち取った人間は整形を否定したりしない。そんな彼女の悩みは、娘の鼻が以前の顔に似て上を向いていることだそうだ。

次に紹介する涼子さん(30)は、かつてジュニアアイドルをしていた。今回の取材の中で唯一、整形に乗り気でなかったのにメスを入れてしまった女性だ。
「14歳のときです。メーカーさんの社長に言われてDVD出してあげるからと、エラを削る手術を受けさせられました。おかげで2週間も学校を休まなくてはいけなくなったし、顔が変わったせいでイジメられて不登校に……」

無事にDVDを発売し、美を手に入れた彼女だったが、それと引き換えに友人と、穏やかな学生生活を失ってしまった。
「なので高校へは行かず、芸能活動をする道を選びました。だけど、中学校の同級生が私の卒業アルバム(小学校)をネットに流したんです。だから、私の第二検索ワードは常に"整形"。何度、芸名を変えても、常に私から"整形"の文字が離れることはありません」

DVDの出演で、彼女が手にしたギャラは8万円。今では、タレント活動を終えて普通の主婦に落ち着いているが、いつ家族がネットに気づくかと思うと、安らぐ時間はないという。"整形に対する偏見"がなくなるまで、枕を高くして彼女が眠れる日は訪れない。
最後に紹介するのは、整形のために年に4回は韓国に行くという貴子さん(38)。
彼女は当初、整形をする意思などなかったという。

「最初に整形をしたのは約10年前。初めて韓国に行ったときでした。でも、そのときの目的は当時流行していた某韓流ドラマのロケ地ツアー。その行程でグッズ販売の店に寄ったんですが、そこで見たチラシがキッカケでした。私の好きな女優とソックリな目に、15万ウォン(約1万2000円)でなれると書いてあったんです。ツアコンの人にも"貴子さんは元が似ているから自然にできますよ"と、おだてられて。旅の勢いでやっちゃったんです。でも、さすがにマズイかなと思って帰国したら、主人に"キレイになったな"と褒められて……。とっさにエステに行ったと言いました」

何も疑問を抱かれなかった彼女。それから旦那の優しい言葉が欲しくて、整形を重ねているという。
「さすがに気づかれているかもしれません。でも、おかげで夫婦円満なんです。今度、2人で韓国に行こうかなと考えていますよ」
幸せな家庭作りに整形が役に立っているなら、幸せを疑うことはない。

整形女性たちの「人生泣き笑い」ドキュメント

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