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「微差は大差に」他、セ・パ12球団監督たちの“熱すぎる”名言集

[ヴィーナス07月04日号]

「微差は大差に」他、セ・パ12球団監督たちの“熱すぎる”名言集

セ・リーグ編

原辰徳(巨人)
「大事なのは、監督の僕も含めて誰も神輿に乗っかってはいけないということ。乗っかれるのは勝利しかありません」
自身が「何人も侵すことのできない聖域」と表現した“巨人の4番”の座に、お世辞にも“不動のレギュラー”とは言いがたい、大田泰示や中井大介といった若手をいともたやすく座らせたことが、何かと物議を醸している原監督。
だが、監督となって以降の彼が公言してきた、最も優先すべき命題は、その就任当初から首尾一貫して「勝つべくして勝つ」という、ただ一点。チームが一丸となって勝利の神輿を担ぐためなら、自身がプライドを賭けて守り抜いた“聖域”ですらも特別扱いには決してしない。
その確固たる信念こそが、伝統を重んじ、“常勝”を宿命づけられた巨人軍を率いる指揮官としての矜持であり、彼自身が標榜してきた“全員野球”の真髄でもあるのだ。


中畑清(DeNA)
「もちろん、調子が悪いときもありました。でも、言葉の力は不思議なもので“絶好調”と口にすると、本当にそうなっていくんです」
持ち前の元気と明るさで、現役時代から“絶好調男”“ヤッターマン”の異名をほしいままにしてきた中畑監督も、その裏では、労組としてのプロ野球選手会の初代会長を務めるなど、プロ野球発展のために尽力してきた。
そして、そんないつ何時でも下を向かない有言実行の姿勢を、結果が伴わない中でも、監督自らが辛抱強く体現し続けたからこそ、筒香嘉智や梶谷隆幸、三嶋一輝といった若き逸材が続々と台頭。去年とは見違えるような、文字どおり“絶好調”のチーム状況を生みだしていると言えるだろう。
監督就任から4年。キヨシの“言霊”は今や、若手主体のチームに“DNA”レベルで浸透しつつあるのだ。


真中満(ヤクルト)
「目標は最下位脱出じゃなく、優勝」
ここ2年の低迷の元凶とも言うべき投手陣が、よもやのチーム防御率1点台を叩きだすなど、開幕直後は驚くほど好調な滑りだしを見せたヤクルトだったが、5月以降は早くも失速してしまった。
自身の就任会見で“優勝”の2文字を口にした真中新監督の想いとは裏腹に、チームはまたしても“定位置”に甘んじることになってしまった。前年最下位からのリーグVは、実現すれば史上5度目の快挙となる。
畠山、川端雄平をはじめとした強力燕打線は健在なだけに、若松監督時代の2001年から遠ざかっている優勝の二文字に期待したい!


和田豊(阪神)
「“大きく変わる”と書いて“大変”と読む。文字どおり変わることは大変だけど変わらないといけない」
和田監督もそう語るように、「変わらないといけない」ことは重々わかっていながら、思うようには変われないのが、いわば阪神の“伝統”。
たとえ監督が代わってもコーチ陣は留任するなど、他球団にも増してOBを偏重しがちな風通しの悪さは、自身も生えぬきのOBである和田監督自身が、最も痛感しているに違いない。
昨季補強したゴメス、呉昇桓の助っ人が“超優良”なこともあって、今季も「そこそこ勝てる」状況にはなっているものの、“大変”なのは、まさにこれから。すでに10年遠ざかっている優勝には多くの困難も待ち受ける。


谷繁元信(中日)
「落合(博満)さんと出会ったときいきなり“そんなにノンビリしていていいのか”と言われ戦いが始まりました」
まさかの3連敗を喫して、竜ファンを絶望的な気持ちにさせた開幕戦からは一転、吉見一起らの復活やドミニカ勢の奮闘、遅咲きの“青ゴジラ”福田永将の覚醒なども重なり、見事に持ちな直し感のある谷繁ドラゴンズ。
だが、選手としては野村克也氏の持つ史上最多出場記録の更新という偉業を成し遂げた大ベテラン・谷繁兼任監督も、監督としてはまだまだ若手。落合GMからの静かなるプレッシャーとの“戦い”に終わりはない。


緒方孝市(広島)
「試合が終わればユニフォームが真っ黒に…そんな選手でありたい、そうありたいと最後の最後まで思っていました」
他球団から移籍した選手たちは、その練習のキツさにまず驚愕するというほど、とにかく泥にまみれるのが“カープイズム”。それを最も体現してきたのが、91年のリーグ優勝を知る緒方監督らの世代だろう。
黒田博樹が電撃復帰を果たし、同じ年にFAで出て行った新井貴浩までもが復帰した今季は、そんな古きよきカープの“復活”にも絶好のタイミング。泥にまみれてでも、高まる優勝の気運に応える監督の気概を見たいところだ。

パ・リーグ編

工藤公康(ソフトバンク)
「不満を外に発信することは逃げ場を求めているだけで何の解決にもなりません」
敗戦後のインタビューで、特定の選手をあからさまにコキ下ろす――なんてことを日常的にやっている監督もままいるが、それは裏を返せば自身の指導力不足を露呈させているのと同じこと。
そのあたりをしっかりわきまえる工藤監督は、昨季の“最多安打”ホルダー、中村晃が「マイナスのことを言わない監督だから、ポジティブになれる」と語るほど、選手批判を口にしない。
彼自身が、そうやって不満の“捌け口”を作らないからこそ、たとえコーチ経験がなくとも、選手たちは彼を信頼し、チーム内にもさらなる一体感が生まれていく。
いくら巨大戦力を擁すると言っても、その使い手たる監督への信頼がなければ、優勝争いなどできようはずもない。


大久保博元(楽天)
「運っていうのは動くんだ。お前が"運動"をすれば運も動く」
西武の二軍コーチ時代に発覚した菊池雄星に対する“鉄拳制裁”によって、すっかり世間に浸透してしまった暴力的なイメージのせいで、楽天ファンからは“就任反対運動”まで起こされた大久保監督。
だが、実際のところ、関係者から聞こえてくる指導者としての彼の評価はすこぶる高く、そのコーチング理論も的確ともっぱら。いわく、“運”を手に入れるためには、自分自身が“動”いて日々の努力を怠らないこと――。
この言葉を聞くだけでも、彼が単に、その陽気なキャラだけで現在の地位にまで登りつめたわけではないことは容易にうかがい知れるだろう。


伊東勤(ロッテ)
「残念ながら、(西武復帰は)絶対ないです。それだけは言っておきます」
黄金期の西武を支えた最大の功労者でありながら、監督退任時には自前で用意した花束を、相手チームの王監督に頼んで渡してもらう――という、悲しい自作自演をせざるをえないほど、古巣との関係が冷え込んでいた伊東監督。
ロッテを率いて3年目の今季もまだ、その“恨み”は骨髄に徹するようで、他の4球団にはそろって負け越しているのに、こと西武戦にだけはなぜか勝ち越しと、バチバチ感は健在。わかりやすい執念深さを発揮する。


森脇浩司(オリックス)
「微差は大差になる」
昨年刊行した自著のタイトルにもしているほど、森脇監督が好んで使うのが、この「微差は大差」なる言葉。
本来は、小さなことの積み重ねが大きな結果をもたらすといった、故事成語の「雨垂れ石をうがつ」的な意味合いで用いているのだろう。しかし、“40億円補強” を敢行した直後の“大コケ”を目の当たりにした今となっては、小さなボタンのかけ違いが予想もしない悲惨な結果を招く、という意味にも取れてしまうから、なんとも皮肉だ。


田邊徳雄(西武)
「(元同僚監督を)あまり意識せず、よそ行きなことはしない」
伊原春樹監督の更迭によって、昨季の途中から急遽采配を任されることになった田邊監督だが、低い下馬評をはねのけて今季は開幕から絶好調。
彼自身は、同一リーグで監督を務める伊東、工藤、大久保らに比べて、華やかさには欠ける地味な“職人”タイプとはいえ、彼の言う「よそ行きなことをしない」とは、つまり、最も西武らしい“王道”を行くということの裏返し。現在の好調ぶりは、そのシンプルな姿勢のたまものとも言えるのだ。


栗山英樹(日ハム)
「僕にできるのは“彼なら伸びる”と信じて活躍できる環境をつくってあげるだけ」
いっこうに結果の出ない斎藤佑樹に対する接し方からも一目瞭然だが、ポテンシャルの高い選手に対しては過保護なほどに愛情を注ぐのが栗山野球の真髄。
選手をひたすら信じてこそ、その可能性も引き出せる――という持論を、これまた盲目的に信じるのが栗山監督のスタイルだ。とはいえ、今や“侍ジャパン”の4番へと成長した中田翔や、エース格の吉川光夫らの成長は、そんな彼の“愛”のたまもの。人を動かすのも最後は気持ちなのである。

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