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【武豊】エイシンヒカリとともに秋の盾へ

[週刊大衆11月02日号]

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
エイシンヒカリとともに秋の盾へ


――この壁を乗り越えることができたら。

仕事にも、恋愛にも、遊びにも、もうひとつ上のレベルに到達しようと思ったら、目の前に高くそびえる壁をよじ登らなければいけません。ごく稀に、乗り越えるのではなく、すべてぶち壊して進んでいくという人もいますが(笑)。

映画を見て、一緒に食事をして、お酒を飲んで……トン、トン、トンと驚くほどスームズに運ぶことも、なくはありませんが、いつもいつも、思い通りにいくほど、世の中、甘くはありません。

ゴルフクラブを揃え、練習場に通い、コースに出る。ここまでは楽しいだけですが、いざ、コースに出て、目標とする数字を切ろうと思ったら、そこには大きな、大きな壁が立ちはだかります。

競馬も同じ……いや、さらに、ハードルは高いと言ってもいいでしょう。見ている方には、いとも簡単に勝っているように見えるかもしれませんが、そこに到達するまでには、その馬に携わるホースマンすべての方の努力と、確かな技術、強い馬作りに賭ける情熱が込められているのです。

JRA重賞301勝目を挙げたパートナー、エイシンヒカリとの勝利も内容の濃いレースでした。GⅡ「毎日王冠」までの成績は8戦して7勝。前走で、GⅢ「エプソムC」を制し、わずかの差ながら、当日は1番人気に推されました。

出走13頭すべてが重賞ウイナーというメンバーが揃った"スーパーGⅡ〞。もしここを強い競馬で勝つようなら……。そう思い、実際、強い競馬で勝つことが出来ました。

ただ、でも、しかし。次の大目標、「天皇賞・秋」でも同じように勝てるかと問われたら、それほど簡単ではありません。距離、メンバーを考えると、壁はさらに高くなり、エイシンヒカリと僕のコンビも、さらに一段、パワーアップする必要があります。

壁は高ければ高いほど、乗り越えたときの喜びも大きくなります。怯まず、諦めず、――全力でエイシンヒカリの競馬に専心することで、一番高い壁を見事に乗り越えたいと思います。
連載も150回に今後も頑張ります

『週刊大衆』の読者のみなさん、はじめまして、武豊です……という書き出しで始めたこの連載も、今週で150回。読んでくださるみなさんのお陰で、またひとつ連続騎乗記録を延ばすことができました。

でも、どんなものにも、上には上があるもので。本誌をめくってみると、僕の仲人でもある伊集院先生と西原理恵子さんのGⅠコンビによる『作家の遊び方』が、先週で200回。『シリーズ人間力』が268回。漫画『感じる人妻』が621話。やくみつるさんの『どう政っちゅーの!!』が818回。安部譲二さんの『怒怒怒!』に至っては、886回です。

『週刊大衆』の中では、僕の数字はまだ、あんちゃん(笑)。先輩たちに負けないよう頑張りますので、これからも楽しみにしていてください!!

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】エイシンヒカリとともに秋の盾へ

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