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古舘伊知郎VS宮根誠司VS羽鳥慎一「男性キャスター三国志」過熱するテレビ覇権争い

[週刊大衆2016年01月18日号]

古舘伊知郎VS宮根誠司VS羽鳥慎一「男性キャスター三国志」過熱するテレビ覇権争い

 生き馬の目を抜く世界で、自らが放つ言葉だけを武器にして、闘う男たち。最後に生き残るのは、いったい誰だ?

 昨年の12月24日、テレビ界に激震が走った。古舘伊知郎(61)が、12年間キャスターを務めた『報道ステーション』(テレビ朝日系)を今年の3月で降板することが、発表されたのだ。テレビ朝日側は慰留に努めたが、「新しいジャンルに挑戦したい」という本人の意思を尊重したという。「誰が“天下”を取るのか……ますます混沌としてきました」(民放関係者)

“天下”を狙うのは、古舘伊知郎(61)、宮根誠司(52)、羽鳥慎一(44)。夜の『報道ステーション』(テレビ朝日系)、昼の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)、朝の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレ朝系)という帯番組の司会を務め、絶大な影響力を誇る3人だ。「15年、それぞれいろいろありながらも、結果的に存在感を増している。これは実力と、視聴者からの信頼があってのことでしょうね」(放送ジャーナリスト)

 たとえば古舘である。「この数年、<嫌いなキャスター>アンケート1位の常連ですが、『報ステ』の視聴率は、民放の報道番組ではダントツの15%前後の高水準を連日、キープしています」(テレビ誌記者) 昨年の古舘は、3月に同番組でコメンテーターを務めていた古賀茂明氏が、官邸の圧力で降板すると激白した“古賀の乱”に見舞われた。また、7月には芸人・又吉直樹の小説『火花』について、「芥川賞と本屋大賞の区分けが、だんだんなくなってきた感じがする」と発言して大炎上。失策を繰り返した印象さえあるが、高視聴率は続いた。

「反原発の姿勢をハッキリと打ち出し、安保法案やTPP交渉についても厳しい意見を伝えるなど、基本姿勢がブレていないことが、多くの視聴者の信頼を得ているのではないでしょうか」(前同) 14年7月、10年以上ぶりに雑誌『AERA』のインタビューに応じた古舘は、<言おうと決断したときは言えばいい。自分のさじ加減ひとつなんですよ>と“決意表明”。さらに、<自分はもうこれだけやらせてもらっているから、べつに明日降ろされても幸せなしゃべり手人生だったと思えますからね> まさに“常在戦場”の覚悟で放送に臨んでいる。

 しかし、その古館の座を狙う男がいる。“新・ナニワの帝王”宮根誠司だ。「政権に批判的な古舘をテレ朝の上層部がよく思っておらず、『報ステ』を終わらせて宮根に新しい報道番組をやらせようとしている。定期的に“古舘降板説”が浮上するのは、そのせいです。今回は、古館から身を引く形になりましたけどね」(代理店関係者) これまで宮根は噂になってきた『報ステ』の後釜問題について言及してこなかった。だが昨年10月、『ジョブチューン★人気司会者のヒミツ大ぶっちゃけSP』(TBS系)に出演した際、先輩の徳光和夫に、「この間、『週刊大衆』見たら“宮根全国制覇”って出てたね」と話を振られ、「出てましたね。“宮根が『報道ステーション』やる”とかって。やるわけないじゃないですか」と否定。しかし、「(報ステから)オファーが来たら、やるんですか?」と聞かれると、思わずニヤリと表情を崩し、本音を覗かせた。

 また、同番組で「すごい司会者は誰だと思うか?」と問われた宮根は、「総合力で言うと、今、古舘伊知郎さんじゃないですかね。無駄がないですよね、しゃべりに。無駄がないのと、すごい勉強されてるっていうところは、あれ、できるかなぁって言われたら、なかなかできない」と回答。続けて、「僕、一度ご一緒させていただいて、一緒に車乗ったときに“お前のしゃべりはナイフだな”って言われて。“もっとナタになれよ”」と、アドバイスされたことも明かしている。「古舘さんの名前を出したのは、宮根さんからの宣戦布告ですよ。次は自分、との自信を持っているのでしょう」(番組関係者)

 その裏づけが、『ミヤネ屋』の快進撃であることは間違いない。「フジが安藤優子を立てて挑んだ『グッデイ』は、絶望的な視聴率。TBSの『ゴゴスマ~GOGO! Smile!』も低迷し、『ミヤネ屋』の独り勝ち状態を加速させています」(テレビ誌記者)

 この宮根人気の理由を、放送評論家の小田桐誠氏はこう解説する。「関西人ならではの親しみやすいキャラクターもあり、難しいテーマでも、本音に皮肉や笑いを上手くまぶして、角が立たないように伝える術がありますよね。しかも、臨機応変に、どんな話題やハプニングにも対応できます」

 そんな宮根が、自分を脅かす存在として最も意識しているのが、羽鳥慎一なのだという。「羽鳥の日テレ退社を後押しし、自分の事務所に引き込んだのが他ならぬ宮根。しかし宮根は、徳光さんに“『24時間テレビ』の総合司会はお前に譲る”と言われたにもかかわらず、その座を羽鳥に奪われた。冗談めかして“徳光さんは信用できない!”なんて言っていましたが、内心、穏やかじゃないと思いますよ」(芸能プロ関係者)

 その羽鳥は、9月の番組改編で、それまでの『モーニングバード』に替わってスタートした『羽鳥慎一モーニングショー』が好調。後塵を拝してきた日本テレビの『スッキリ!』を逆転する日も増え、トップのフジ『とくダネ!』の尻尾も掴む勢いなのだ。「モーニングバードから続けてきた、羽鳥がパネルでニュースを解説するコーナーが、特に人気だといいます」(テレビ誌記者)

 前出の小田桐氏も、「3人の中では、最も視聴者に受け入れられやすく、柔らかい雰囲気を持っているのは大きな強み。井上ひさしさんの“むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく……”という精神に近いものを、最近の羽鳥アナから感じます」と絶賛するのだ。「うかうかしてはいられないと、宮根さんも刺激を受けているんじゃないですかね」(前出の番組関係者)

 ちなみに、羽鳥が理想とするキャスターも、古舘伊知郎。フリーになった直後、雑誌『GOETHE』のインタビューで、<報道、スポーツ、音楽、バラエティ、すべての分野で個性を発揮してきました。本当に凄いことです>と、尊敬の念を口にした。「羽鳥は、徹底的にものすごい数のVTRを見ることで現在のスタイルを築いた、いわば努力の人。一方の古舘は、脳の構造から他人と違い、ひたすらしゃべり続けられる“超女脳”の持ち主(笑)。自分にないものへの憧れでしょうね」(前同)

 入り乱れる三者の思いだが、はたして天下を取るのはいったい誰なのか? 最後に、乱世を生きる身としか思えない、ある発言を紹介しよう。「やっぱり視聴率がある意味、すべてですよね。テレビ局のスタッフの人でも、社会的に意味がある番組やってるから、視聴率は二の次だって言うんですけど、視聴率が悪いってことは誰も見てないってことでしょ。だから、どんな卑怯な手段使ってでも見てもらって、その後に自分たちのやりたいことをやるのがテレビなわけで、視聴率獲るためにはどんな卑怯なことでもやったほうがいい」 そう言いきったのは、宮根誠司だった。天才・古舘、努力家・羽鳥を食うのは、やはり、覇王・宮根なのか……。2016年、三つ巴の争いが、ますます過熱することは間違いなさそうだ。

古舘伊知郎VS宮根誠司VS羽鳥慎一「男性キャスター三国志」過熱するテレビ覇権争い

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