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セ・リーグ新人監督「徹底採点」!! ~ラミレス・由伸・金本の明暗~

[週刊大衆2016年08月08日号]

セ・リーグ新人監督「徹底採点」!! ~ラミレス・由伸・金本の明暗~

 3人の元スター選手たちが率いるフレッシュなチームが覇を競う! はずが、まさかまさかの1強5弱。最後に抜けだすのは、はたして!?

 今年、セ・リーグでは3チームで新人監督が誕生した。高橋由伸(巨人)、金本知憲(阪神)、そしてラミレス(DeNA)というスター3人が激突する、フレッシュなリーグ戦を期待した人は多いだろう。だが、「シーズンを折り返してみれば、広島カープにぶっちぎりの独走を許し、全員ダンゴになって置き去りにされている状態です」(スポーツ紙記者)

 それぞれ事情や運・不運はあるが、広島以外の全チームが借金まみれというのは、なんともいただけない。だが、そんな“5弱”の中でも、徐々に光が見えてきたチームがあるという。「3人の新人監督の1人、ラミレス監督率いる横浜DeNAです。5月21日までは“定位置”の最下位に沈んでいましたが、前半戦が終わる頃にはスルスルと3位に浮上。その勢いから、いつの間にやら“広島を脅かす第一の刺客になるのでは”という存在感を示し始めていますよ」(前同)

 これを支えているのが、チーム打率.252(数字はすべて7月21日時点)というリーグ3位の打線。その中核となっているのは、本塁打26本を誇る強打者・筒香嘉智だ。「開幕当初はムラがあったルーキーの今永昇太、石田健太、井納翔一などの投手陣も、徐々に安定感を見せてきました。彼らの働きが、最下位からジリジリと順位を上げた原動力になったようです」(専門誌記者)

 就任時は、その手腕が疑問視されていたラミレス監督ではあるが、実は、現役当時から「引退したら日本で指導者になる」という目標を掲げ、コーチングの勉強なども欠かしていなかったという。「生来の明るい性格から、選手はもちろん球団スタッフ、裏方に至るまで、フラットにコミュニケーションを取れ、みんなに好かれているのは大きいですね。投がよければ打が悪く、逆に打がよくなれば投が悪い……と、まだまだチグハグさが目立ちますが、監督を中心にまとまったチームは、投打の歯車が噛み合ったときは強いですよ」(前出のスポーツ紙記者)

 野球評論家の黒江透修氏は、その指導法について、こう語る。「ラミレスは、あまり細かいことに目くじらを立てないんです。狙っているかは分かりませんが、そのおかげで選手が伸び伸びできるのかもしれません」 こうした彼の資質と明るい性格が、若手の多いチームを上昇気流に乗せている一因だろう。

 対して、コミュニケーション下手で損をしているのが、巨人の高橋由伸監督。「一新」のスローガンを掲げチーム改革に乗り出した若き指揮官だが、正直、成功しているとは言い難い。「10点満点で言えば、5点ぐらいですかね。投手交代にしても、早すぎたり、遅すぎたり一貫性がないし、1、2番を固定できていないのも痛いです」(野球解説者の江本孟紀氏)

 好投を続けるエース菅野智之を情けないほど援護できない貧打に泣く今季の巨人だが、もちろん、すべてが由伸監督の責任とは言い切れない。昨オフにいきなり指揮を任され、ろくに補強もできないままという不運があったことは確かだ。「だからこそ先日、読売のドン・渡邉恒雄さんが“これで勝てというのは無理”と、助け船を出したわけです」(スポーツ紙記者)

 ただ、前任者の原辰徳氏が厳しい指導を貫いてきたのとは対照的に、どこか、まだまだ“重厚感”が足りないといわれる由伸監督。「そのせいか、“舐められている”とまでは言いませんが、やや現場に緊張感がないんです。その弛みが試合ぶりに現れていますね」(民放スポーツ担当記者)

 そもそも、監督本人がまだ選手を動かす機微を理解していない様子だという。「たとえば、7月18日の阪神戦。走者一、二塁の場面で、高橋監督は4番の長野に送りバントを命じました。これ自体は作戦としては十分にありえますが、どうやら急だったようで、結局失敗。こういうときは、選手のプライドを傷つけないよう事前にコミュニケーションを取っておくもの。そういう配慮が足りない気がします」(前出の黒江氏)

 また、「一新」とは言うものの“これが由伸野球だ!”というビジョンを選手やスタッフに対して示しておらず、真意が伝わりづらい部分もあるという。「性格もあるでしょうが、それ以上に的確なアドバイスができる参謀の不在が問題です。戦術はもちろん“監督たるもの、ここはこういう気構えで”という進言をする人間が、特に新人監督には必要ですよ」(前同)

 同じことは阪神にも言えると、黒江氏は話す。「金本監督がカリカリしすぎ。選手のミスに対して直接怒りを露わにするシーンが多いですが、それは本来、コーチの仕事です。選手に対する不満を監督が直接口にするのは、チームに決していい影響を与えません」

 前出の7月18日の巨人戦。同点で迎えた9回無死一塁で、坂本のゴロを捕球したショート鳥谷が二塁にトスしたが、代走鈴木の足がわずかに先行し、セーフとなったことが要因となって、巨人に決勝点を与えてしまうシーンがあった。「監督は“注意したんだけどね、本人には。出たわね”と鳥谷だけが悪いようなコメントを出しましたが、あれは鈴木の足も速かったわけで、直接ならともかく、メディアに言うようなことではない。余裕のなさが目につきます」(黒江氏)

 今年の阪神の不調の最大要因は、とにかく“打てない”こと。チーム打率.240は、セ全6チームで最下位だし、本塁打47本も、長打率.330も、もちろん最下位。それでいて、三振の数だけはリーグ1位というのだから情けない。「“超変革”を旗印に積極的に若手を起用してきましたが、結果が出ないとすぐにオーダーを入れ替え、また次の試合で入れ替え。辛抱が足りません。こんなに頻繁に変えていては、打線の連携が取れるわけがないですよ」(前出の民放記者)

 気を吐いていた西岡剛も、7月20日の試合でアキレス腱断裂の大ケガを負い、今季絶望となったのは大打撃だ。また、エース藤浪晋太郎が不調に陥っているのも気になるところ。「明らかに今季の藤浪は壁にぶつかっていますが、開幕前に自己流の調整を認めて甘やかしたのは、金本監督。責任の一端は監督にあります」(江本氏)

 また、前出の鳥谷に関しては、絶不調にもかかわらずスタメンで使い続けていることに疑問の声も出ている。「鳥谷は現在、665試合の連続フルイニング出場記録を更新中。金本監督も現役時代に1492試合という記録を打ち立てましたし、その思いも分かるでしょう。しかし、鳥谷も35歳。打率・227、得意の守備でもミスが目立ち、明らかに調子が上がらない選手を使い続けるのは“私情”と言われても仕方ないですよ」(在阪スポーツ紙記者)

 藤浪同様、アニキの情けが、チームだけでなく選手をも窮地に陥れてしまっているとしたら皮肉だ。「阪神は今のままじゃ苦しい。このまま最下位に沈む可能性も十分にありますね。リーグの行方は、広島の1位は揺るがないでしょう。巨人とDeNAが最後まで2位を争っていくんじゃないかと思います」(江本氏) はっきりしつつある、新人監督3人の明暗。経験を重ね、“名監督3人衆”と呼ばれる日が来ることを期待したいが、そんな悠長なことは許されないのがプロ野球の世界である……。

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