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【武豊】とにかくモチベーションが上がった騎手の祭典

[週刊大衆2016年09月19日号]

ボートレース戸田
https://www.boatrace-toda.jp/
GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯

 2年連続して夏の札幌を舞台に行われた「2016ワールドオールスタージョッキーズ」は、昨年以上に、騎手も、ファンも、関係者も盛り上がった2日間になりました。

 海外からは、昨年の優勝者、“マジックマン”J・モレイラ騎手(香港)を筆頭に、今回が初来日となる女性騎手、E・ウィルソン騎手(カナダ)。ミルコの弟、C・デムーロ(フランス)ら5人。これに、地方代表として、高知の永森大智騎手。さらに、JRAの代表が加わり計14人が4レースに騎乗。その合計ポイントで優勝者を決めるのですが、さすがに、これだけのトップジョッキーが集まると、どのレースも一筋縄ではいきません。

――そっちがそう来るなら、こっちはこうだ。

 スキさえあれば、ライバルを出し抜こうとする連中ばかり(笑)。

 この馬は、この位置取りだろう。いつもなら当たり前のことが、当たり前じゃない。

――今だ!

 絶妙のタイミングで動いたはずなのに、それを見越したように外から被せられたり、わずかに空いたインを突かれたり……乗っていて、「えっ!?」ということの連続です。こんなにワクワクするイベントに参加できるのは騎手冥利に尽きます。

 結果は昨年に続き、2位(優勝は、M・デムーロ騎手)。チーム対抗戦は、来日中止になったV・エスピノーザに代わってヤスナリ(岩田康誠騎手)が海外組に入り、こっちには、ミルコやルメールがいるという、もう、何がなんだか分からない状態(苦笑)。

 ファンの人も戸惑ったかもしれませんが、こういう騎手のモチベーションが高くなるイベントは、ぜひ続けてほしいと思います。

 さあ、そして今週末から阪神、中山を舞台に秋競馬が始まります。

 僕が参戦する重賞レースは11日、阪神競馬場で行われるG2「セントウルS」(芝1200メートル)で、パートナーは、橋口慎介厩舎のレッドアリオン。昨年8月のG3「関屋記念」で勝ったのを最後に、7レース中、6レースで2桁着順と、成績はいま一つ振るいませんが、持っている力は、こんなものじゃないはずです。

――もう一花咲かせるためにも、今までとは違った面を引き出してほしい。

 35戦目での初コンビ結成は、きっと、そんな関係者の方の思いが込められているのだと思っています。

 僕がこれまで、このレースを制したのは5度。95年のビコーペガサス。96年フジノマッケンオー。98年マイネルラヴ。04年ゴールデンキャスト。そして5度目が、忘れもしません、この連載コラムの第1回で書いたエピセアロームです。

 早いもので、あれから丸4年。連載の回数もこれが193回となり、節目の200回まであと7回です。思い返すと、いいことも、悪いことも含めて、あんなことも、こんなこともあった……と、改めて書いておきたいことがいっぱいありますが、それは、200回まで取っておきます。

■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】とにかくモチベーションが上がった騎手の祭典

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