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やってはいけない「危険な食べ合わせ」 ガンを招く食べ方も!?

[週刊大衆2016年09月26日号]

やってはいけない「危険な食べ合わせ」 ガンを招く食べ方も!?

 天高く、ついつい人も肥ゆる秋。山海の恵みを存分に楽しみたい。しかし、知ってますか? 食には相性というものがあるってこと!!

 夜ともなるとやや涼しくなり、秋めいてきた昨今。さまざまな旬の味覚も登場してくるが、何をどう食べてもいいというわけではない。食べ物には品目によって、やってはいけない食べ合わせが存在する。古い言葉では「合食禁」と言ったりもするが、それを犯すと体調を崩したり、果ては健康を害する恐れがあるのだ。ここでは、読者諸兄の自己防衛のため、その代表的な例をいくつか挙げていくことにしよう。

 まず、「悪い食べ合わせ」は、消化不良や腹痛を起こすものがほとんど。健康を直ちに害するほど強烈ではないが、医学的には避けたほうがいいとされる。有名なのは「うなぎと梅干し」というもの。うなぎの脂と梅干しの酸味が消化不良を招くとされているが、実はこれは迷信で、実際は梅干しが脂の消化を助けてくれる、最高の組み合わせ。しかし、一見、最高の相性に見える次の二つは、本当にダメなのだ。

(1)天ぷらとスイカ
 まだ夏の名残がある中、蒸し暑い日には天ぷらの後に、さっぱりとスイカを食べたくなるかもしれないが、ちょっと待った。「天ぷらは油っぽく、もともと消化に悪いもの。対するスイカはほとんどが水分なんですが、一緒に食べてしまうと胃液が薄まって消化能力が格段に低下します。結果、消化不良や下痢を起こす可能性があるのです」

 こう解説してくれるのは、米イリノイ工科大学元助教授(化学科)で、現在、薬学博士で評論家の生田哲氏。これは、天ぷらに限らず、油の多い物を食するときは、スイカだけでなく水分を摂りすぎてはいけないということでもある。“水と油の関係”のことわざ通り、相性が悪いわけだ。

(2)天ぷらと氷水
 (1)よりさらに悪いのが、一緒に冷たい水を飲むこと。まだ暑いこの季節、たとえば昼食時、天丼をかき込んで、それをコップの冷水で流し込む人もいるはず。「“水と油”の悪い組み合わせに加え、冷水で胃腸が冷えると、さらに消化が衰えてしまいます。しかも、油が胃の中で低温凝固して、胃の負担が増すこともあるのです」(前出の生田氏) 体を過剰に冷やすことの害は、さまざまな食品において語られている。

(3)豚肉とそばも、そうだ。お昼の立ち食いそばなどで、ささやかな贅沢として肉そばなどにするという方も多いだろうが、その場合、くれぐれも「冷たいほう」にしないこと。「そばも豚肉も、漢方的には体を冷やす作用があるとされます。ダブルの効果で下痢などを起こす可能性があるので、避けたほうが無難です」

 こう語るのは、「和光治療院・漢方薬局」(千葉市)で院長を務める平地治美氏だ。漢方には、体が熱すぎたり冷えすぎたりすると病になるという基本の考え方があり、古くから、その観点で食べ合わせの禁則を説いている。その論理には、西洋医学の観点からも納得がいくものが多いのだ。

 江戸時代に書かれた『養生訓』という書物には、(4)カニと柿を避けるべし、とある。「柿だけでなく、果物は、総じて体の熱を冷ますとされています。なぜ、わざわざカニとの組み合わせが槍玉に上がっているかというと、果物が山の幸であるのに対し、カニは海の幸の代表で、昔はこの両方を一緒に食べようとすると調達するまでに時間がかかり、食中毒になるケースもあったからでしょう」(前出の平地氏)

 こう言うと単なる戒めにも思えるが、近年では西洋医学的な見地からも、それが実証されているという。「カニのタンパク質と柿のタンニンが結合してタンニン酸アルブミンになり、腸内の異常発酵、続いて吐き気、腹痛、下痢などの食中毒様の症状を起こすこともあることが、今では分かってきています」(前同)

 さらに、体を冷やす食材の相乗効果という観点から、(5)夏野菜の摂りすぎも要注意と言うのは、医療ジャーナリストの牧潤二氏。「キュウリ同様、代表的な夏野菜であるトマト、ナス、ピーマン、オクラ、カボチャなども体を冷やすので、食べ合わせに要注意です」

(6)牛乳と魚介類
 栄養たっぷりの牛乳は、インドの医学では「完璧な食品なので、温めて単独で摂ること」と言われている。「むしろ、相性が悪い食品と一緒に摂ると体内に未消化物が残り、アーマ(毒)が発生すると考えられています」(平地氏) 魚介類のみならず、柑橘系のフルーツなど果物を合わせることは避けたほうがいいのだという。この考え方についても、近年、西洋医学との共通点が多々見つかり、研究が進行中だ。

 ジンギスカンやラム肉餃子など、寒冷地の料理で見られる(7)酢と羊肉は、体を「温めすぎる」組み合わせ。「どちらも体を温めるとされる食材です。そのためダブルで熱を生じやすく、のぼせて“出血傾向”という、ささいなことで血が止まらない状態になることがあるとされます」(前同)

 体を温めすぎるのは、(8)酒とカラシも同様だ。「『養生訓』では筋肉や骨を悪くすると記されていますが、酒も辛い物も血行を促進するので、血流が急激なってしまい、発疹が出やすいことが現在では分かっています」(前同) こうした寒熱の作用とは別に、片方の栄養素の吸収が、もう片方に阻害されてしまう食べ合わせもある。

(9)ニンジンとダイコン
 ダイコンには抗酸化作用=老化を防いでくれるなどの優れた効果があるビタミンCが豊富に含まれている。「ところが、ニンジンにはそのビタミンC成分を分解するアスコルビナーゼという酵素が含まれ、ビタミンCの効果がなくなってしまうのです」(生田氏) キュウリ、キャベツ、カリフラワーなども、同じくアスコルビナーゼを含む。「ただし、この酵素は熱と酸に弱いので、煮たり、酢和えにすれば一緒に食べても問題ありません」(前同)

(10)納豆と生卵
 納豆に含まれるビチオンというビタミンB群の一種は、腸内細菌を作る大切な働きをしている。「ところが、生卵の白身に含まれるアビジンというタンパク質成分と結合してしまうと、ビオチンは腸に吸収されなくなります」(同) 卵納豆ご飯が好きだという人にとっては由々しき事態だが、アビジンは熱に弱いため、少しだけ加熱して半熟卵にすれば問題ないとのことだ。ちなみに、納豆以外にビオチンが豊富に含まれている食材はピーナッツ、アーモンド、レバーなど。

 もう一つ大きな問題になりそうなのが、(11)牡蠣と海藻類である。「牡蠣は“男性機能”を高めるために重要な亜鉛を豊富に含んでいますが、ひじきやワカメ、もずくなどの海藻類にはこれを排出させる作用があります。生牡蠣のツマなどワカメがついてくることもありますが、あまりたくさん食べるのは避けたほうがいいでしょう」(男性クリニックの専門医) ちなみに、生牡蠣にちょっと絞るレモンやすだちなどは、逆に亜鉛の吸収を促進してくれるという。

 これらの食べ合わせは、せいぜい栄養の吸収ができなくなって「もったいない」という程度で、特に健康を害するようなものではない。しかし、これから挙げるのは、長期的に過剰摂取すると本当に病気になる可能性のある食べ合わせだ。

(12)ビールと揚げ物
 ビールとフライドポテト、唐揚げなどは、居酒屋などでよく見る、ごく普通の組み合わせだが……。「ビールをはじめ、アルコールは肝臓で分解される際に、脂肪の合成を促進させる酵素を発生させます。また、同時にアセトアルデヒドという物質も生まれ、この毒性で肝機能が低下。これで脂っぽい食事が続くと、高確率で脂肪肝となってしまいます」(前出の牧氏)

 また、秋の味覚の代表である(13)サンマと漬物にも要注意。サンマに含まれるジメチルアミンという物質と、漬物に含まれる亜硝酸塩が結合すると、微量ながらニトロソアミンという発がん物質が生成されるのだ。「サンマに限らず、すべての魚にジメチルアミンは含まれます。一方、亜硝酸塩は長期間、色を鮮やかに見せる食品添加物の代表的なもので、肉やハムなどにも多く含まれています。真っ赤な色の明太子も危ないですよ」(生田氏)

 というわけで、(14)タラコとソーセージなどの組み合わせも注意したい。この場合、タラコにもジメチルアミンだけでなく亜硝酸塩が含まれていて、ソーセージの分とダブル効果でニトロソアミンがより多量に作られる可能性もあるからだ。対策としては、一緒に野菜も食べること。野菜に含まれるビタミンCの抗酸化作用が、ニトロソアミンの発生を抑えてくれるという

 さて、最後は(15)銀杏と酒だ。銀杏といえば塩で炒ったり、串焼き、茶碗蒸しの具材などにも活躍する、まさに秋のつまみの代表格。「しかし、飲酒の際についつい食べ過ぎると、銀杏に含まれるメチルピリドキシンという物質が中毒を引き起こすことがあるんです」(前同)

 最悪の場合、腹痛、嘔吐、下痢に止まらず、呼吸困難、意識喪失を引き起こすこともあるため、「食べるのは1日10粒未満が望ましいでしょう」(同)という。あまり気にしすぎても食事がまずくなるが、なんといっても健康は第一。栄養のバランスや食べる量には気をつけつつ、秋の味覚を堪能したいものだ。

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