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高橋由伸巨人「今オフの大補強」は、アタリかハズレか?

[週刊大衆2016年12月05日号]

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高橋由伸巨人「今オフの大補強」は、アタリかハズレか?

 躍起になったFA獲りも後手後手。さらに大物釣りを狙ったドラフトもクジで外れ……結局は大枚はたいて新戦力を得たけど、これって成功?

 FA選手との交渉解禁日だった11月11日、巨人の堤辰佳GMはDeNAからFA宣言した山口俊投手(29)、およびソフトバンクからFA宣言した森福允彦投手(30)と相次いで交渉、2投手の巨人入りは確定的となった。

 当初から噂されていた、巨人V奪還のための“大補強”が、ついに行われたわけだが、この獲得について一部では、こんな声も聞こえている。「大型補強が至上命題だったはずなのに、あまり“大物感”がありませんよね。正直、拍子抜けしました」(スポーツ紙デスク)

 今の巨人の課題は、ズバリ先発の駒不足と貧打。よって、FA獲得制限の2枠は、投手1人と野手1人に狙いを定めていたはず。「実は巨人フロントも、当初はFA獲得は先発投手と安定感のあるスラッガーで、それなりの大物を1人ずつリストアップしていたようなんです」(前同)

 しかし、実際に獲得するのは、意外にも投手2人。水面下で、いったい何が起きていたのだろうか。「今年のFA権獲得選手の目玉といえば、やはり西武の岸孝之(31)でしょう。当然、巨人も岸に狙いを定めていたようです」(同)

  プロ入り直後から西武のエースとして活躍してきた岸。今シーズンは序盤で調子を崩したものの、9勝7敗、防御率2.49の数字を残している。先発不足に悩む巨人が欲しがるのは当たり前だろう。「しかし、早い段階で岸獲りを断念したんです。どうやら西武が複数年契約を結んで残留すると踏んでいたようなんですが、蓋を開けてみたら岸はFA権を行使。そんな初動ミスがあったんです」(巨人軍担当記者)

 その間、水面下で積極的に岸獲りに動いたのが楽天だった。FA宣言をしたときには時すでに遅し。結局、岸は好条件を提示した楽天への移籍が決定した。これは明らかに巨人フロントの読み違いだ。「大魚を逃した巨人が、そこで狙いを切り替えたのが山口です。これを逃すわけにはいかないと、キャンプ中の高橋由伸監督が電話を掛けるなどのなりふり構わぬ行動に出ました」(前出のスポーツ紙デスク)

 その甲斐あってか、山口獲りはほぼ確実となった。だが、山口は今年こそ11勝5敗の成績を残したものの、2桁勝利はこれが初めて。どれだけやれるのかについては、不安な面がないわけではない。そして、もう一つ、巨人が課題としている打撃面の補強では、「今の巨人で手薄なのが外野手ですから、主軸が打てて、守備範囲が広い選手の獲得を目論んでいました。そこで目をつけたのが、日本ハムの陽岱鋼(29)です。本人も巨人への移籍を強く望んでいたようですしね」(前出の巨人軍担当記者)

 今季、打率.293、14本塁打、61打点で日ハムの日本一に貢献。今の巨人にとって、打てる外野手は願ってもない存在だ。ところが、これまた巨人が躊躇している間に、オリックス、楽天が獲得を先んじる形となってしまった。「そこで次に目をつけたのが、オリックスの糸井嘉男(35)です。今シーズンの打率が.306、53盗塁で史上最年長で盗塁王となった選手ですから、目的にぴったり当てはまります」(前出のスポーツ紙デスク)

 阪神の金本監督がご執心ということもあり、一時、糸井争奪戦は、巨人と阪神のマッチレース、それどころか「巨人が一歩リード」という憶測が、まことしやかにささやかれていた。「ところが、ドラフト会議の直前、巨人は糸井争奪戦から突如、降りてしまいます。阪神が用意している4年総額18億円という大型契約に恐れをなしたというのが表向きの理由ですが、どうやら、それだけではなさそうです」(前同)

 よくも悪くも、糸井嘉男は強烈な個性の持ち主といわれている。「最終的に、糸井の個性は巨人のチームカラーに合わないのではないか、と判断されたんじゃないかと、もっぱらです」(同)

 この時点で、FAによる投手と打者、1人ずつの獲得を諦め、投手2人の獲得に軌道修正を図る。「ソフトバンクでのワンポイントの起用に不満を持っていた森福がFA宣言したところで、すかさず名乗りを上げました。実はリリーフ陣も、酷使しすぎた山口鉄也の調子が落ちてきていますから、貴重な左のセットアッパーを欲しくないわけはなかったと思いますが……」(巨人軍担当記者)

 FAだけでなく、もう一つの補強手段であるドラフトにも目を向けてみよう。「今年の巨人は即戦力投手の獲得を貫こうとしたんですが、目玉選手の田中正義(創価大)、佐々木千隼(桜美林大)の指名では、ことごとくクジに外れ、1位指名したのは守備に定評のある内野手の吉川尚輝(21=中京学院大)。いい選手だとは思いますが、結局、手薄なところの補強はできませんでしたね」(スポーツ紙デスク)

 総じて見ると、決して悪い補強ではないだろう。しかし、当初の獲得戦術はすべて後手に回ってしまった。ベストというよりは、次善の策に落ち着いたという感じがしないでもない。しかし、巨人軍OBで野球評論家の橋本清氏は、この補強が今の巨人に必要だったと力説する。

「かつてのように、他チームの4番ばかり集めるような補強より、先発やセットアッパーなど、投手陣の足りないところを補う今年の補強のほうが理にかなっています。私はベストの補強ができたのではないかと思います。特に、吉川が獲れたことが大きいですね」

 橋本氏が強調したのは、日本ハムとの間に成立した2対2のトレードで、先発左腕の吉川光夫を獲得したことだ。吉川は、2012年に最優秀防御率のタイトルを獲得し、パ・リーグMVPに輝いた投手。今シーズンも7勝6敗と優勝に貢献している。

「採算重視の日ハムらしいですよね。年俸の安い若手が育ってきた今、吉川は売り時と判断したんでしょう。まあ、巨人にとっては、“棚ぼた”のラッキーなトレードです」(前出のデスク)

 こうして見ると、投手陣の充実という側面に関しては、今年の巨人の補強は確かに的を射ている。残るは打線の補強だ。前出の橋本氏も、「FAやドラフトで獲得できなかった分を、欲を言えば、打てる外国人で補強したいところですね」

 ただし、これが難しい。近年、巨人が連れてくる外国人打者は、いま一つパッとしない。ある程度見通しが立つとすれば、現在日本で活躍している選手の“横取り”だろう。しかし、「今年契約の切れる選手ではロッテのデスパイネがいます。しかし、DH制のないセ・リーグでは守備に不安があります。それに、デスパイネはキューバの選手。移籍先はキューバの野球連盟が決定するんです。そうなると、要は年俸ですね。巨人も、良好な関係を保ってはいますが、ソフトバンクが動き出した以上、金額を吊り上げてまで獲りにいくべきかどうか……」(前出のデスク)

 主砲獲得という課題がクリアされれば、V奪回への希望も見えてくるはず。今のところ“なんとか及第点”と言えそうな巨人の大補強が“大当たり”となるかどうかは、この最後のピースが埋まるかどうかにかかっている!

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